エアコンの室外機が前のめりに傾いていた――。

その意外な理由が、ツイッターで注目を集めている。

こちらはツイッターユーザーのカブトムシさんが、2021年4月18日午前、自宅の室外機を撮影した写真である。

家の壁面に沿って設置されていたはずの室外機が、反対側に倒れこむように傾いている。

「どうしたのかと見てみたのですが...」

と呟く投稿者。その意外な理由は、写真の中に隠されている。

室外機の背面、庭草が茂る「足元」に注目してみてほしい。

なんと、地面から2本のタケノコがニョキニョキと伸びていたのだ。まさかの光景に、「タケノコが2本突き刺さっていました」と、困惑気味の投稿者。ツイッターにも、ユーザーから

「敵にまわすと、恐ろしい植物ですね...」
「竹の生命力は凄いからなぁ」
「これは・・・・来年くらいに家の基礎が傾くパターンですな・・・」

といった反応が寄せられている。

「以前から家の周囲に生えては抜くを繰り返し...」

Jタウンネット記者は4月22日、投稿者のカブトムシさんに詳しい話を聞いてみた。

そもそも、どうして室外機が傾いていることに気づいたのだろう。

「子供達が家の回りで遊んでいて気付きました。あまり裏まで見に行かないので気付きにくい状況でした」(カブトムシさん)

この現場に遭遇した時は、「ついにタケノコの逆襲か!」と驚いたという。

それは、どうしてだろう。

「以前から家の周囲に生えては抜くを繰り返しています。一度、ウッドデッキの下に生えてきたことがありましたが、その時は妻が発見し除去しています」(カブトムシさん)

自宅の裏に竹藪があり、生えやすい環境だという。それでも今のところ、家に被害はないそう。

室外機に「逆襲」してきたタケノコは、発見した日のうちに刈り取り、晩御飯に。妻がしっかりと調理した甲斐あって、美味しかったという。

よかった、よかった。そう思いたい話だが、ツイッターには「家の床下が心配」との声もあがっている。

カブトムシさんは、ツイッターにて、

「敷地内の地下茎は切りたい」

とも呟いている。

日本博物館協会が運営する、小中学生向けの自然科学系学習サイト「やまびこネット」によると、地下茎(ちかけい)とは、地中で横に伸びる茎のこと。それにつく芽が大きくなると、地上にタケノコの形で姿を現す。

その成長スピードは早く、数日で1メートル以上も伸びる場合もあるそう。

タケノコって、凄い。今回は食べられるうちだったからよかったものの、あと2、3日発見が遅れていたら、室外機は倒れていたかも...?

生えてきやすい環境だというので、地下茎の対策は重要そうだ。

「これからの課題ですね。タケノコは取り放題ですが家を壊されたくないので」(カブトムシさん)