賞金王は渡さん! 今平周吾がここから猛チャージをかける?(撮影:米山聡明)

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<関西オープンゴルフ選手権競技 初日◇22日◇有馬ロイヤルゴルフクラブ ロイヤルコース(兵庫県)◇7103ヤード・パー71>
先週、金谷拓実がシーズン2勝目を挙げて賞金ランクトップに。3年連続賞金王を目指す今平周吾との差はおよそ3700万円差に開き、世界ランキングでも金谷に抜かれて、東京五輪代表圏外となってしまった。普段は闘争心を表に出さない今平も「そろそろ頑張らないといけない」とついに本気を出す?
21年初戦から今平には大きな変化があった。4年ぶりにドライバーを変更したのだ。17年にヤマハと用品契約を結んでから、15年に発売された『RMX(リミックス)116』を使い続けていたが、今年はついに最新モデルの『RMXプロトタイプ』に持ち替えた。このドライバーのヘッドは黒く塗りつぶされていて、まだモデル名も発売時期も発表されていない。
今平はずっと替えなかった理由について「思った球も距離も出なくてブレもあった」と説明。新ドライバーについては「最大飛距離はあまり変わらないんです。前のドライバーは小ぶりで難しいヘッドだったんですけど、やさしさ+飛距離が同じくらい出てくれるので、かなり軽く振っても飛んでくれる。きょうのドライバーも悪くなかったです」と語る。
普段は寡黙なこの男も、4アンダー・7位タイの初日に口も滑らか。「周りのテーラーとかキャロウェイとか使っている選手よりも飛んでいるので、けっこう飛ぶんじゃないかな」と飛距離のアドバンテージも感じている。
関西オープンは17年に今平がツアー初優勝を飾った大会でもある。大会2勝目については「なりゆきっすね」と今平節も飛び出すも、「関西オープンのセッティングは難しくしている。そのほうが相性が良いので気合いも入ります」と真剣な顔も見せた。
3年連続賞金王に向けては「(金谷と)差が開いちゃっているので、そろそろ頑張らないといけない。若い人がどんどん出てきているので」と28歳は最後までマイペースだった。(文・下村耕平)
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