接待疑惑 補助金1.5億円/宮崎「豊栄学園」 15―20年度/副大臣室で説明後にも

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 文部科学副大臣だった亀岡偉民・復興副大臣や文科省官僚を接待した疑いがある学校法人「豊栄学園」(宮崎県三股町、清水豊理事長)が2015年度から20年度にかけ、文科省から6件、計約1億5000万円の補助金や委託費を受けていたことが20日までに分かりました。日本共産党の山添拓参院議員の調査によるものです。(丹田智之)

山添議員調べ

 山添議員が文科省から提出を受けた資料によると、15年5月11日に同省は「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」(委託費)として約139万円の交付を決めています。

 文科省の藤原誠事務次官は、官房長だった15年11月4日に亀岡氏の誘いで清水理事長との会食に出席していました。同省が今月16日に公表した接待疑惑の調査報告書は、同補助金の交付が決まっていたことから、会食時に「藤原次官と豊栄学園は利害関係者に該当していた」と認めています。

 報告書によると、亀岡氏を介して文科副大臣室などで文科省職員が清水理事長に、▽私立学校施設整備費補助金(耐震化整備等)▽私立高校産業教育施設整備費補助金―について説明しています。その後、同学園は、この二つの補助金を受けています。

 私立学校施設整備費補助金(耐震化整備等)は、19年11月1日に約1億2505万円の交付を決定しました。

 本紙が確認した学園の資料では、19年に清水理事長の接待とみられる会食が何度も記録されています。同年9月11日には、清水理事長と亀岡氏らが東京・赤坂の高級焼き肉店で総額5万5004円の会食。この2日後、亀岡氏は文科副大臣に就任しています。

 私立高校産業教育施設整備費補助金(19年度分)は、20年2月5日に文科省が交付を決定。金額は約2421万円です。

 19年度に同補助金を申請したのは、宮崎県を経由して豊栄学園から出された1件だけでした。交付決定前の19年11月26日には、東京・上野の料亭「韻松亭」で亀岡氏と宮崎県の鎌原宜文副知事(当時)、清水理事長が会食。学園側がクレジットカードで8万4000円を支払った記録があります。

 本紙の取材に清水理事長は「(亀岡氏の飲食代を)私は現金で全部もらっている」として、学園が全額を負担したことになっているのは「私のミスだった」と述べています。

 亀岡氏も飲食代について「確認した上で現金で支払った」と説明していますが、領収書などの証拠は示していません。