南アフリカのクルーガー国立公園で、赤ちゃんゾウを鼻で押す母親のゾウ(2010年6月22日撮影、資料写真)。(c)CHRISTOPHE SIMON / AFP

写真拡大

【AFP=時事】南アフリカのクルーガー国立公園(Kruger National Park)で先週末、サイの密猟容疑者が繁殖期にあるゾウの群れに踏みつけられ死亡した。地元当局が明らかにした。

 南アフリカ国立公園局(SANParks)によると、定時パトロール中の監視員が、密猟者とみられる3人を発見。3人は逃走を図る途中で、ゾウの群れと出くわした。

 監視員はその後、「ひどく踏みつけられ」て死亡した男の遺体を発見。もう1人の男もゾウに襲われたが、そのまま逃走。残る1人は逮捕された。監視員らは3人が残していったライフルとおの各1丁を回収した。

 密猟者らは世界的な密売ネットワークの一端として、サイを撃って角を切り落とし、アジアに売却している。アジアの一部の国ではサイの角が伝統薬として使われたり、媚薬(びやく)と信じられていたりして、需要が高い。

 世界のサイの約80%が生息する南アフリカでは密猟が横行し、多くがクルーガー国立公園に集中している。ただ、サイの密猟は過去6年間で減少。政府統計によると、昨年死んだサイの数は前年比で3分の1減少し、394頭だった。

 だが南アフリカ国立公園局の職員はAFPに対し、密猟者の侵入件数は減少しておらず、1日最大40人になることもあると語った。

【翻訳編集】AFPBB News

■関連記事
サイの密猟、コロナ移動制限で減少 緩和で逆行も 南ア
サイの密猟容疑者2人を射殺 南アの国立公園
サイ密猟者、ゾウに踏みつぶされ死体はライオンの餌に 南ア