体重100キログラム以上の人をレンタルできる「デブカリ」

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肥満の人をレンタルできるサービスが存在する。「デブカリ」という名称で、2021年4月7日にプレオープンした。公式サイトには、「謎解き好きなデブ」「いつも笑顔なデブ」といった登録者が並んでいる。

レンタルできる人は、いずれも体重100キロ以上。どのような利用方法を想定しているのか、運営会社を取材した。

「デブ」ワードの印象をポジティブに

「デブカリ」は、コミュニケーションアプリ「LINE」の公式アカウントか、ウェブサイト上でのチャットから、借りたい人の名前とともに利用内容を書いて申し込む。その後LINE上でレンタル内容や待ち合わせ場所についてやり取りを行い、交渉が成立すれば1時間あたり2000円(税込)でレンタルできる。

運営を行う「Mr.Bliss(大阪市)」の社長・マイコー氏によると、同社は大サイズの服を販売している。その中で大きい服の似合うモデルを見つけるのに苦労した一方、テレビ局から時折体の大きいタレントを求める問い合わせを寄せられることがあった。

そうした経験から「デブって活躍できるんだ」(マイコー氏)と感じ、その魅力を人々に伝えたいと考えたことが「デブカリ」誕生のきっかけとなっている。また、「デブ」というワードの印象をネガティブなものからポジティブなものに変えたいという思いもあるそうだ。

サービスには個人利用と法人利用の2種類。レンタル対象の「デブ」は4月19日時点で約70人が登録済みだ。

個人利用では、おいしい店を知っていそうなので一緒に食事に行く、1人で行くには不安な場所に同伴してもらう、悩みを相談する、といった利用方法を考えている。また法人ではテレビ番組のダイエット企画や、再現ドラマへのエキストラでの出演などを想定している。

何か困ったら「デブを頼れば解決」

現在はプレオープンで、サービスの本格開始は4月21日。今後は「インスタグラム」などでサービスに関する発信を強めていく。

「デブが活躍できる国にしたい」というマイコー氏。今後、「何か困ったら『デブを頼れば色々解決できるぞ』となっていけると嬉しいです」と話した。