お弁当などについてくる袋入りの割り箸。必ずといって良いほど一緒に「つま楊枝」が入れられています。

 この箸袋のつま楊枝が「いる」か「いらないか」。インターネット掲示版2ちゃんねる開設者で、実業家のひろゆきさんが実施したアンケートで注目をあつめています。

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 ひろゆきさんは自身のTwitterで「お弁当の箸袋に割りばしと一緒に入ってる爪楊枝を使ったことが無いです」「存在に気づかないで指に刺さって不快な思いをした経験しか無い」と理由を説明したうえで、他の人はどう思っているのか4月9日からアンケートを行っていました。

 最終的に約9万1千票をあつめ、結果は67.7%もの人が「割りばしの袋に入ってる爪楊枝は不必要」を選んでいます。

 寄せられた意見をみていくと、やはり袋をあけるときに誤って指を傷つけたという声がいくつかよせられていますが、同時に歯の矯正をしている人や、歯並びなどの関係上「(ものが詰まりやすいから)あると助かる」という支持する意見もよせられています。

 なお、このアンケートには今では日本に2社しかない国産爪楊枝メーカーの菊水産業株式会社が、アンケート投稿を引用するかたちで反応。

 「お弁当の箸袋に入ってる爪楊枝は中国産やけど、爪楊枝いらないってリプ欄が悲しい」と、アンケートの結果よりも「つま楊枝自体の不要論」に悲しみを訴えています。

■ つま楊枝は必要だけど箸袋には?

 つま楊枝自体は、歯間につまったものを除去する以外に、料理などでも使われているアイテムです。

 存在自体は無くなると困るものなのですが、「割り箸袋に入っているつま楊枝」に限っていえば、使う人使わない人はっきりわかれる存在です。

 ただそんなつま楊枝。実は年をとるとともに必要になる人が増えてきます。

 30歳〜40歳あたりから歯茎が少し下がったり、人によっては歯の隙間が少しひろがったりして、物がつまりやすくなるからです。

 若いうちは特に気にならない、なくても困らない、と思う人は少なくないかもしれません。しかし、長い人生みていくと、いつかはお世話になり「箸袋にあって助かった!!」となるかも。

 むしろ、自分だけの視点で見るのではなく、その存在理由を「自分以外の視点」から考えてみると、昨今よく耳にする「多様性」というものを考えるきっかけになるかもしれません。「奥歯に物が挟まったような言い方」という言葉もありますが、出先で歯に物が詰まったままというのは……なんかこう、ずっと気になりますしね。

<参考・引用>
ひろゆきさんTwitterアカウント(@hirox246)
菊水産業株式会社Twitterアカウント(@kikusui_sangyo)
※画像はひろゆきさんTwitterアカウントのスクリーンショットです。

(宮崎美和子)