ドバイの「ブルジュ・アル・アラブ」/(C)ロイター

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【富を拡大するインテリジェンス2.0】

過去は参考にならず…大どんでん返しのバブル崩壊が到来?

 いま、「バビロン大富豪の教え」がはやっています。

 歴史を知ると分かるのですが、実はこれは滅びの教えなのです。

 バビロンは繁栄したものの高慢になり天を目指すバベルの塔を建て、滅びました。

 世の中の考え方の基本は拝金主義のため混乱しており、何が正しいか間違っているのかが分からなくなっています。

 バビロンの大富豪の教えは「最初に収入の1割を自分のために貯蓄する」から始まります。

 これは、一般のFP(ファイナンシャルプランナー)も推奨しているので何も問題がないように見えます。

 ところが、聖書の教えは「最初に収入の1割を寄付する」です。

 全ての富は天から預かったものだからです。

 収入の最初の1割をどうするかがバビロン大富豪の教えと聖書の教えでは全く逆なのです。

 人の成功で一番大切なことは動機です。

 動機が、自分がお金持ちになりたいという「自己中心」か「愛」かで、最終的な結果が全く違ってくるのです。

 実例から判断すると分かります。

 投資で何と100億円の資産を築いた大成者の秘訣は「利益の50%を寄付する」でした。

「与える者は与えられる」「天の祝福が人を富ます」という原則です。

 自己中心は一時的に成功したように見えても高慢になり、世界で一番高い塔や建物を建てることを目指し、最終的に繁栄が終わります。

 その最初の塔が「バベルの塔」でした。

 バベルの塔を造ったためにバビロンは滅ぼされてしまったのですが、歴史は繰り返されることになります。

■ドバイではバブル崩壊の引き金?

 ドバイに世界唯一の最高ランクホテル、アラブの塔という意味の「ブルジュ・アル・アラブ」という高さを競った塔のようなホテルが建ちました。全室スイートルーム、地上200メートルの階にプールがある超豪華なバブルを象徴する建物です。

 実は、このアラブの塔が建てられたドバイの地は、昔、バベルの塔が建てられた地域だったのです。

 バベルとは混乱という意味で、私たちはずっと混乱に陥っているといえます。

 このアラブの塔ができてからドバイショックにより不動産投資バブルは崩壊しました。

 これまでも世界で一番高い塔や建物を造ろうとした時にはバブル崩壊や災害が発生しています。

 最近では東京スカイツリーの完成前に東日本大震災が発生し先端部分が曲がりました。

 バビロン大富豪の教えは「長年語り継がれてきた教え」だと思われがちですが違います。

 近代になって再発見されたのですが、バベルの塔の崩壊の大惨事を繰り返さないための警告なのかもしれません。(松島修/投資助言会社社長)