バイエルンにとって貴重なレフティーDFリュカ・エルナンデス photo/Getty Images

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チャンピオンズリーグ準々決勝にてアウェイゴールの差でパリ・サンジェルマンに敗れ、バイエルンのチャンピオンズリーグ連覇の夢が消えた。

リーグタイトルには近づいているものの、今季はDFBポカールも2回戦で敗れるなど全体的に消化不良なシーズンとなっている。

来季へ改革が必要なところもあるが、中でも気になるのが最終ラインの構成だ。今夏にはダビド・アラバ、ジェローム・ボアテングの2人がクラブを離れると見られているが、2人は昨季のチャンピオンズリーグ決勝でもセンターバックでコンビを組んでいた。バイエルンにとっては長くキーマンだった2人だ。

その穴を埋めていくことになり、新たなディフェンスリーダーが求められる。早くもライプツィヒからダヨ・ウパメカノの獲得は決めているが、まだウパメカノは若い選手だ。いきなりリーダー役を任せるのは厳しいかもしれない。

期待がかかるのは、フランス代表として2018年に行われたワールドカップ・ロシア大会を制した経験を持つリュカ・エルナンデスだ。

エルナンデスはレフティーということもあり、アラバの直接的な後継者と期待される。何よりバイエルンはエルナンデスの獲得に8000万ユーロもの移籍金を投じており、ここまではその金額に見合うパフォーマンスを見せられているとは言い難い。来季以降は守備のリーダーとして1シーズンをフルに戦うことが期待される。

バイエルンの守備改革はスムーズに進むのか。即戦力候補のウパメカノに加え、その相棒となれるエルナンデスの奮起に期待したい。