ここ数年、「フェムテック」市場が活況だ。
Female(女性)×Technologyを掛け合わせた造語で、女性の健康における課題をテクノロジーで解決しようとするソフトウェアから診断、製品やサービスが賑わいを見せている。

テクノロジー関係は元々結構興味があるし、40代に突入してからより健康が気がかりなこともあって、ゆるくウォッチし続けていたのだが、昨夏、画期的なプロダクトに出会ってから、フェムテックへの関心が増すばかり。そのプロダクトというのが今回紹介する【超吸収型サニタリーショーツ Be-A《ベア》】である。

一般的に多い日で30-50ml程度と言われる中、そのおおよそ3倍、約120ml()もの液体を吸収する。通常の下着と同じように穿くだけで、その期間を過ごすことのできる吸水ショーツだ。(※公的検査機関のデータを元に算出)

■快適、洗濯も簡単、ゴミが激減……初めての吸水 ショーツは驚きの連続


きっかけは、「あなたの興味ありそうなやつ見つけたけどどう?」と友人がクラウドファンディングサイトのリンクを送ってくれたことだった。

思春期から生理痛に悩み、婦人科系の手術経験もある。ここ最近はコロナ禍のストレスなのかPMSも重くなる一方で、来る更年期を乗り越えられるのかなとどんよりしていたので、渡りに船というか、好奇心を刺激されるままクラウドファンディングに乗ってみることにした。


こちらのクラウドファンディング、目標金額100万円に対して、1億超の支援総額を達成したとのことだが、実物を使ってみてあまりの快適さにビックリ。経血量が多い日にも1日中問題なく使えて、洗濯方法は1日の終わりにお風呂場で濯いでから洗濯機に入れればOK、何より嬉しかったのはゴミが各段に減ったこと。生理期間のストレスってこんなところにもあったのかという気づきもあった。

外出時や非常時の持ち歩き用も考えると完全にナプキンはもう使いません!とまではいかないのだが、ここ1年前後の買い物の中でもかなり満足度が高く、他メーカーの製品を使っている友人たちとも日々情報交換している。

そして、この度、クラウドファンディングの支援金を元に誕生したのがジュニアラインBe-A Petite《ベア ペティート》。
周期や量の安定しないジュニア時期のためのショーツがサイズ140から展開されることなり、いつか娘にも用意してあげたいなと考えていた身としては大歓喜だ。

自分自身、10代はなかなか周期が安定しなくて、朝起きて汚れた下着を洗った経験も数知れず。中学、高校とずっと運動部に入っていたし、大学時代はダンスをやっていたから、生理期間中、いつもそわそわして練習に集中できなかったことも覚えている。

下着やシーツを汚しても、もちろん母は怒ったり責めたりしなかったし寄り添ってもくれたのだけど、それでも私は申し訳ない、情けない、やるせない……と悲しかった記憶が鮮明に思い出される。

ただし、娘にとっては数年先の話だろうし、じっくり検討しようかなと考えていたら、先日読んだ性教育の書籍には、「早いお子さんだと2年生で初潮を迎えたケースもあります」との記述が。全然悠長に構えている場合じゃない! 心の準備も兼ねて、早めにジュニア用ショーツも入手せねばと、発売に先駆けオンライン開催された製品発表会に参加してきた。

■アクティブに動くジュニア期に寄り添う設計に要注目!



ベア ペティート シグネチャー ショーツ

ベア ペティート シグネチャー ショーツは大人用のベア シグネチャー ショーツ 02同様、シンプルなボクサータイプのショーツ。パッと見はそっくりなので、サイズをそのまま小さくしたのかと思えば、吸収体に違いがあるとのこと。

大人用は汚れを目にする視覚的ストレスを感じずに過ごせるように吸収体を黒くしているが、ベア ペティート シグネチャー ショーツ では吸収量や吸収位置が確認できるように、あえて吸収体に薄いグレーの生地を採用している。

また、防水生地による横漏れ防止テープを施しているのも特徴。部活動やスポーツなど日々アクティブに動く世代にとっては頼もしい設計だ。(この横漏れ防止テープは、現在発売中の大人用、ベア シグネチャー ショーツ 02にも搭載)

洗濯しやすいようにショーツ本体と吸収体の生地がセパレートになっていることや、腹部には、テラヘルツ鉱石をプリントした生地を二枚重ねにした「温もり設計」など個人的にお気に入りのポイントはそのままなのが嬉しい。

そして誰もが気になると思われるのが「本当にショーツ一枚で吸収できるの?」という疑問。筆者も実物を手に取るまでは「これ1枚で120mlって大丈夫かな…」と訝しんでいたところがあったし、半年あまり使ってみて、「どうしてこの1枚で1日中問題なく過ごせているのだろう」と未だによく分かっていなかった。5層構造になっている吸収体がそれぞれどのような役割を果たしているかは以下の通りのこと。


まず1層目、2層目には素早く液体を引き込み、一箇所に留まらないよう拡散させるメッシュ状の素材が使われているため、長時間穿いていても表面をサラっとした状態にキープできる。

実際に液体を抱え込むのは3層目。4層目は液体が漏れ出さないよう防水生地になっており、液体ほどの大きい分子は通さないが、気体ほどの小さな分子は通すことができるため、吸い込まれた液体が蒸発しながら徐々に軽くなっていく仕組み。そして一番表側にあたる5層目には撥水加工を施し、約120mlの吸収量に耐え得る仕様となっている。

発表会では実際にショーツにスポイトの水を流すデモンストレーションで、100mlの水をしっかり吸収していることが確認できた。


ショーツの吸水性をリアルタイムで検証するデモンストレーション

■ナプキンの交換が嫌、異性の家族の目が気になる……などの声も


一般的なナプキンは内側にあるポリマーが液体を抱えてジェル状になることで留まる構造になっているが、実はこれが冷えに繋がる&ナプキンが重くなって不快になる元でもある。

Be-A Japan代表取締役CEOの山本未奈子さんと、発表会のゲストで医師の友利新さんによるトークショーでは、子どもを取り巻く生理の現実について言及する場面もあった。小中学生を対象にBe-A Japanが独自に行ったアンケートでは、86%がナプキンの交換が嫌だと回答していたとのこと。また、80%が生理が始まったタイミングでナプキンを持っていなくて困ったという結果が出ている。

さらに約半数が、「父親や男兄弟の目が気になって自宅でもナプキンを交換しづらい」と回答しているとのことで、私たち大人が想像する以上に、子どもたちも生理に対する悩みを抱えていながらも、まだまだタブー視が根強いことがうかがえる。

内科医で皮膚科医の友利さんは、ナプキンの交換を我慢してしまった結果、お子さんがかぶれやかゆみなどの症状に悩んでいると保護者からの相談を受けたこともあると語る。性に関する学校教育の遅れは度々指摘されているが、気軽に誰かに相談できるかどうかは家庭内の雰囲気にも左右されるところがあるようだ。

共に3児の母である山本さん、友利さんは、男のお子さんに対しても生理については早めに教えていますとのこと。生理や性についてフラットに捉えられる仕組み作りには、当事者である女性以外の理解や知識も必要だなと感じられる意見だった。

日本人女性の平均的な閉経年齢は50.5歳と聞く。大体あと10年かと思うと同時に、自分の更年期と娘の思春期がばっちり重なるのに戦々恐々としているこの頃。今回ご紹介したショーツを選択肢のひとつとしながら、どれだけ気分よく、楽にこの先を乗り越えていけるか模索していきたい。

【参考】
Be-A Japan
https://withbe-a.com/

真貝 友香(しんがい ゆか)
ソフトウェア開発職、携帯向け音楽配信事業にて社内SEを経験した後、マーケティング業務に従事。高校生からOLまで女性をターゲットにしたリサーチをメインに調査・分析業務を行う。現在は夫・2012年12月生まれの娘と都内在住。