画像提供:nori(@nori22)さん

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お寺の門前に腰を下ろす猫がTwitterに投稿され、その哀愁ただよう背中が反響を呼んでいる。

固く閉ざされた門に正対した茶トラ猫は、何かを待つように座り込んでいた。猫であるがゆえの猫背であるが、首を垂れているようにも見える。辺りには、後方の桜の木から散った薄桃色の花びら。その物悲しさも相まって抒情的な情景となっている。

「教皇に破門された王が許しを乞うていた」「カノッサの屈辱ってこんな感じだったのかしら…」――この情景を目撃したnoriさんが、900年以上前に中世ヨーロッパで起こった出来事とリンクさせて投稿。茶トラ猫は、ローマ教皇グレゴリウス7世に破門されたドイツ王ハインリヒ4世。雪のカノッサ城門で、素足のまま祈りと断食を3日間続けて許しを請う様子と重なって見えてくる。

ただ、茶トラ猫はその後、腹ばいに。眠気をあらわにした表情で、ふてぶてしく開門待ち。あろうことか、閉まった門の下から侵入までしていた。現代の“カノッサの屈辱”は、noriさんに擦り寄って甘えたりお腹を撫でられたりと、愛らしさあふれる場となった。