Twitterには日々膨大なツイートが投稿されていますが、そのうちの一部はフォロー・フォロワーの関係を超え、普段は交流していない広範囲の人々から注目されて共有・拡散されます。特定の投稿が広く拡散される「バズる」という現象についてスペイン・ハエン大学の研究チームが調査したところ、Twitterでは「ネガティブな感情を伴うツイート」がバズりやすいとの傾向が判明しました。

How do sentiments affect virality on Twitter? | Royal Society Open Science

https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rsos.201756

Negativity found to increase chances of Twitter posts going viral

https://phys.org/news/2021-04-negativity-chances-twitter-viral.html

Just say no: negativity is secret of political tweet success, study finds | Twitter | The Guardian

https://www.theguardian.com/technology/2021/apr/13/just-say-no-negativity-is-secret-of-political-tweet-success-study-finds

Twitterをはじめとするソーシャルメディアサイト上では、多くの人々が「バズる」投稿を行うことで特定のトピックへの注目を集めたり、自身の社会的な評判を高めたりしようと試みています。しかし、必ずしもバズらせようとの考えで投稿された全てのツイートがバズるわけではなく、ユーザーの想定ほど拡散されないこともあれば、逆に想定外のツイートが拡散されるケースもあります。

一般的にツイートがバズりやすい要因として、「これまでに獲得してきたフォロワーの数」「ツイートに含まれるムービーや画像、ハッシュタグ、外部サイトへのリンク」「ツイートが言及するトピック」などが関連しているとされています。その一方で、特定の投稿がバズるのかどうかという文脈において、「ツイートに含まれる感情」がバズるかどうかに関与しているかを調査した研究は少ないとのこと。

そこでハエン大学の研究チームは、スペインにおいて深刻な政治的分裂が発生した、2017年の「カタルーニャ独立住民投票」が行われた時期のツイートを分析することにしました。以前からカタルーニャ州では独立運動が盛んであり、2017年10月には中央政府がさまざまな妨害を行う中で独立の是非を問う住民投票が強行されました。

by Joan Campderrós-i-Canas

研究チームは、そんなスペインを揺るがす政治的分裂が生じた2017年10月1日の週にTwitterに投稿された、「#CatalanReferendum」「#ReferendumCatalan」というハッシュタグを含むツイート4万6962件を収集。フォロワー数やメディアの使用といった要素を制御しつつ、スペイン語の感情用語集を使用して、ツイートに含まれる感情がポジティブなのかネガティブなのかを判断したとのこと。

分析の結果、ツイートに含まれる感情がポジティブなものよりネガティブなものの方が、より広いユーザーに届く傾向があることが判明しました。ポジティブな用語が含まれるツイートはRT数を低下させた一方、ネガティブな用語があるツイートはRT数が増加したと研究チームは述べています。

研究チームはイギリスの大手新聞社・The Guardianに対し、「調査の文脈で得られた結論は、ネガティブなツイートはポジティブなツイートより拡散されやすいことを示していますが、これはトピックによって変わる可能性があります」とコメント。スペイン全体ではカタルーニャ独立投票に対して否定的な人々が多かったため、独立投票に関するネガティブなツイートがバズりやすい状況だった可能性もあると研究チームは示唆しています。そのため、必ずしも全てのトピックでネガティブなツイートがバズりやすいとは限らないとのことです。