プラスチック製のブロックのおもちゃ「レゴ」は80年以上の歴史をもち、世界中で販売されている人気のおもちゃです。これまでに数多くの種類が販売されていますが、その価格は数千円のものから、高いものは10万円を超えるなどさまざま。そんなレゴが世界各地でいくらで売られているのか、おもちゃのレビューサイト「TheToyZone」の記者、ジョン・コール氏が解説しています。

The Cheapest Country to Buy LEGO in the World 2021

https://thetoyzone.com/the-countries-that-pay-the-most-and-least-for-lego

コール氏はVPNを使用して各国のGoogle ショッピングのページにアクセスし、あらかじめ定めた8つの主要なレゴのセット商品の価格をチェックして、それらすべてを合計し平均価格を割り出したとのこと。各地のレゴの平均価格を示したのが以下の地図で、最も価格が高いのはエクアドル・672ドル(約7万3000円)、最も安いのは香港・111.12ドル(約1万2000円)です。



地域別に見ると、アメリカはレゴを最も安く購入できる国の1つで、その平均価格は129.56ドル(約1万4000円)です。アメリカでは市場拡大と小売業者の増加に伴い生産量が増加し、生産コストと価格が低下しているとのこと。また、アメリカでの価格低下の影響を受けて、メキシコでも低価格で販売されているとのこと。



南米地域の価格は国によって大きく異なります。最も安く購入できるのはペルーの225.13ドル(約2万5000円)ですが、最も高い国はエクアドルの672ドルとなっています。しかし、これはエクアドルで購入できるセットが「Lego Boost Creative Toolbox」という商品だけであるため、平均価格がこのセットの価格に準じているからだとのこと。ちなみにこのセットは日本でも販売されており、Amazon.co.jpで記事作成時点で2万円で購入できます。



ヨーロッパはこんな感じ。中でもデンマークはレゴの発祥の地であり、他国と比べて生活費が比較的高いにもかかわらず、価格はヨーロッパで最も低くなっています。また、発祥地故にデンマークでは多様なセットや各種限定セットが用意されているとのこと。ヨーロッパ各国のレゴの価格はほとんど横並びで、最も高い国はキプロスの162.08ドル(約1万8000円)です。



中東・中央アジア・アフリカ地域では、最低価格はカザフスタンの129.74ドル(約1万4000円)です。次ぐ南アフリカは138.03ドル(約1万5000円)。南アフリカでは2018年にレゴの実店舗がオープンしたばかりだとのこと。



アジア・オセアニア地域はこんな感じ。最も低価格な都市は香港の112.12ドルで、世界最安値となっています。この価格になっている理由としては、香港に隣接する中国のレゴ工場が大量のレゴを生産しているからだとのことで、その生産量はアジア全体の約80%をまかなうほど。また、香港にはレゴの専門店や大型店舗が多数あることも低価格である理由だとコール氏は解説しています。また、日本は161.1ドル(約1万8000円)で、アジア地域では平均的。最高価格はインドネシアの199.53ドル(約2万2000円)となっています。



コール氏はこれら平均価格を含む、各国のセット商品の価格データを公開しており、レゴを購入する際の参考にして欲しいと語っています。