レアルが大一番を制し暫定首位浮上! バルセロナは4カ月ぶりリーグ戦黒星

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 リーガ・エスパニョーラ第30節が10日に行われ、レアル・マドリードとバルセロナが対戦した。

 勝ち点65ポイントで2位につけるバルセロナと、2ポイント差で追うレアル・マドリードの優勝を占う一戦。両チームの伝統の一戦であるエル・クラシコは今回で246回目となり、前回対戦ではレアル・マドリードが1−3で勝利している。レアル・マドリードがバルセロナをホームに迎え、試合はスタートした。

 試合を動かしたのはレアル・マドリードだった。13分、フェデリコ・バルベルデが中盤からドリブルで中央を突破し、右サイドのルーカス・バスケスに展開すると、折り返しにカリム・ベンゼマが右足のヒールキックで合わせ、ゴール右下に決めた。
 
 さらにレアル・マドリードは28分、追加点を奪う。エリア手前でヴィニシウス・ジュニオールが倒されてFKを獲得すると、これをトニ・クロースが直接狙う。ボールはセルジーニョ・デストの背中に当たり、ゴール左に吸い込まれた。序盤のうちにレアル・マドリードが2点のリードを奪った。

 レアル・マドリードは34分にも決定機を迎える。自陣でボールを奪い、カウンターを発動すると、ルカ・モドリッチから前方のヴィニシウスへと渡る。右サイドでボールを受けたバルベルデがエリア内に侵入して右足でシュートを放つと、低い弾道のボールは左のゴールポストを直撃、跳ね返りをバスケスがシュートしたが、GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンに阻まれた。

 レアル・マドリードは43分、負傷したバスケスに代わりアルバロ・オドリオソラが投入される。バルセロナは前半アディショナルタイム3分、左サイドのCKからファーサイドのメッシが収め、左足でフィニッシュに持ち込む。しかし、GKティボー・クルトワにセーブされる。

 後半へ折り返すと、雨足が強くなる。バルセロナは55分、フレンキー・デ・ヨングがエリア手前からクロスを上げると、これに途中出場のアントワーヌ・グリーズマンが左足で合わせる。しかし、ボールはゴール左に外れる。

 それでもバルセロナは60分、1点を返す。左サイドからジョルディ・アルバが折り返すと、グリーズマンがこれをスルー。ゴール前中央にいたオスカル・ミンゲサが右足でゴール右に押し込んだ。レアル・マドリードは66分、再びモドリッチのスルーパスからヴィニシウスが抜け出すと、エリア内に侵入したところで中央へ折り返す。しかし、これはベンゼマには合わなかった。

 バルセロナは83分、ジョルディ・アルバがオドリオソラのバックパスをカットし、シュートに持ち込む。ゴール右に流れたところをマルティン・ブライトバイテが拾い、相手ディフェンダーに倒されたかに見えたが、PKは与えられなかった。レアル・マドリードは90分、カゼミーロがミンゲサに対して危険なタックルを冒し、2枚目のイエローカードで退場となる。

 バルセロナは後半アディショナルタイム5分、イライクス・モリバがエリア内から右足のボレーシュートを放つが、これはクロスバーを直撃。土壇場で同点とすることはできなかった。試合はこのまま終了。序盤に2点を先取したレアル・マドリードがバルセロナに勝利し、リーグ戦4連勝で暫定首位に浮上した。バルセロナはリーグ戦では昨年12月5日のカディス戦以来、4カ月ぶりの敗戦となった。

 次節、レアル・マドリードは18日にアウェイでヘタフェと、バルセロナは22日にホームでヘタフェと対戦する。

【スコア】
レアル・マドリード 2−1 バルセロナ

【得点者】
1−0 13分 カリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)
2−0 28分 トニ・クロース(レアル・マドリード)
2−1 60分 オスカル・ミンゲサ(バルセロナ)

【スターティングメンバー】
■レアル・マドリード(4−3−3)
クルトワ;バスケス(43分 オドリオソラ)、メンディ、ミリトン、ナチョ;クロース(72分 イスコ)、カゼミーロ、モドリッチ;V・ジュニオール(72分 マルセロ)、ベンゼマ(72分 マリアーノ)、バルベルデ(61分 アセンシオ)
■バルセロナ(3−4−3)
テア・シュテーゲン;ミンゲサ、ラングレ、アラウホ(72分 モリバ);デスト(45分 グリーズマン)、ブスケツ(64分 S・ロベルト)、F・デ・ヨング、J・アルバ;ペドリ(81分 トリンカオ)、O・デンべレ(81分 ブライトバイテ)、メッシ