【▲ 青空のもと打ち上げられるファルコン9ロケット(Credit: SpaceX Twitter)】


スペースX社は4月7日、スターリンク衛星の打ち上げに成功しました。打ち上げはアメリカ・フロリダ州に位置するケープカナベラル宇宙軍基地(旧:ケープカナベラル空軍基地)第40番発射台で行われました。


スターリンク衛星60基を搭載したファルコン9ロケットは青空のもと、徐々に高度を上げていきます。約1時間後、スターリンク衛星は所定の軌道に投入されました。Space Newsによると、現在軌道上には1378基のスターリンクがいるということです。この数字は試験用や大気圏へ突入した衛星を含んでいないため、それらを考慮するとかなりの数の衛星を打ち上げたことになります。


フロリダの発射場から昼間にファルコン9ロケットが打ち上がるのは今年1月ぶり。Youtubeで配信された打ち上げ中継でも、久しぶりにフロリダの青空へ突き進むロケットの様子を見ることができました。


またすっかりお馴染みとなったファルコン9ロケット第一段機体の帰還・ドローン船「Of Course I Still Love You」への着陸も無事に行われました。今回再使用された第一段機体は7回目の飛行を無事に成功させました。この機体は、宇宙開発史に残るであろうミッションで使用されてきました。昨年5月、世界初の民間有人宇宙船クルードラゴン「Demo-2」ミッションでデビューしました。また昨年7月には韓国軍初の軍事衛星である「ANASIS-II」の打ち上げにも使われました。その後も国際宇宙ステーション(ISS)へ物資を補給する新型補給船「Cargo Dragon(カーゴ・ドラゴン)」の運用を支えました。今年1月下旬にはスペースX社が行う初のライドシェアミッション「Transpoter-1」の打ち上げでも活躍しました。


スペースX社は今月22日にクルー・ドラゴン宇宙船の打ち上げを行う予定です。クルー・ドラゴンには日本人の星出彰彦飛行士を含む4人の宇宙飛行士が乗り込み、ISSを目指します。


スペースXの快進撃はまだまだ続きます。


 


Image Credit: SpaceX Twitter
Source: SpaceX/Space News
文/出口隼詩