南の代表初得点を皮切りにゴールラッシュとなったなでしこジャパン。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 国際親善試合の日本女子代表(なでしこジャパン)とパラグアイ女子代表の一戦が4月8日、ユアテックスタジアム仙台で行なわれ、日本が7-0で勝利を収めた。

 日本は4−4−2のシステムを採用し、GKに池田咲紀子、DFは右から清水梨紗、宝田沙織、南萌華、鮫島彩、ボランチにキャプテンの中島依美と三浦成美、右サイドは初出場の北村菜々美、左に杉田妃和、FWは昨季のなでしこリーグ得点王とMVPをダブル受賞した菅澤優衣香とエースの岩渕真奈という顔ぶれになった。

 試合は、立ち上がりから日本が攻め立てる。6分に、中島の右サイドからのクロスに中央で岩渕が競り合う。こぼれ球がファーサイドまで流れると、詰めていたDF南が豪快に蹴り込み先制に成功。南はこれが代表初ゴールとなった。

 その後も攻め続ける日本は、両SBが高い位置まで攻め上がり、再三クロスボールを供給。ほとんどの時間帯を敵陣で進める展開となる。

 すると26分、中央から中島のスルーパスに反応した三浦がペナルティエリア内に侵入。ディフェンスライン裏に送ったボールに反応した岩渕がシュートを決め加点。さらに敵陣で得たFKから岩渕がヘディングすると、相手DFのオウンゴールを誘発した。
 
 3−0で折り返した後半もなでしこジャパンのゴールラッシュ。

 52分には宝田の持ち上がりから、岩渕、三浦と繋がり最後は菅澤が決め4−0。さらにロングボールから岩渕がこの日2点目を決める。

 大量リードを奪った日本は、籾木結花、田中美南、林穂之香、今回代表初招集となった浜田遥と木下桃香らを投入。アディショナルタイムには籾木、田中に追加点が生まれ、パラグアイの反撃をきっちりと断ち切った。

 この結果、日本は7−0でパラグアイを下し、五輪イヤーの初戦を勝利で飾った。

 なでしこジャパンは4月11日、国立競技場でパナマ女子代表と国際親善試合を戦う。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)