俳優業の傍ら、不動産投資で稼いでいるルパート・グリント。新聞「デイリーメール」によると現在の資産はなんと3,600万ポンド(54億円)。彼の立ち上げた不動産会社は2,400万ポンド(36億円)の資産を持っているという。

その彼が現在不動産開発をめぐって地域住民とトラブルになっていることが発覚した。同紙によるとルパートは2009年にハートフォードシャーのキンプトンに18世紀に建てられた邸宅と土地を540万ポンド(約8.1億円)で購入。現在その敷地内にある納屋を住宅に建て替えようと計画、地元の議会に申請しているという。

昨年、ルパートはこの土地と建物を600万ポンド(約9億円)で売却しようとした。ところが買い手が現れなかったことから使っていない納屋を住宅に変えて個別に売却しようとしたもよう。でもこれに対して地元の住民から抗議の声が! 同紙によると理由は地元の交通網が麻痺してしまうから。ある住民はキンプトンの道の多くが一車線しかないことを指摘、建設用のトラックがたくさん入ってきたら住民たちの生活に支障が出ると怒っている。反対にあったルパートは当初6棟の住宅を建てる計画を半分の3棟に減らして再申請した。それでも住民たちは納得していないという。

また野生動物や生物の保護に取り組むワイルドライフ・トラストもこの開発計画が「生態系の調査を完全に行なっていない」とコメント。予備的な調査で保護種のコウモリが生息している可能性があることがわかったと指摘し、建設前に徹底した調査が必要だと同紙に語っている。

一方で地元の議会はルパートのプランに反対の意は示していない。元々の納屋の外観を生かした住宅にしようとしていること、エコフレンドリーな設計になっていることを評価しているという。雨水を利用する設備がつき、屋根も鳥が巣を作れるような構造になっていると同紙は報じている

ちなみに昨年だけでルパートは不動産で300万ポンド(約4.5億円)を稼いでいる。この建築許可が下りてさらに不動産王への道を突き進むことができるのか、注目したい。