相手選手の手が顔面に当たり、ピッチに倒れ込むシーンがあった冨安。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 日本代表は3月25日、日産スタジアムで韓国代表との国際親善試合に臨み、3−0の快勝を飾った。

 最大のライバルを序盤から圧倒し、代表デビュー戦の山根視来が16分に挙げた先制弾を皮切りに、27分に鎌田大地の個人技、83分にはCKから遠藤航のヘッドで加点。まさに会心の勝利だった。

 この一戦で物議を醸しているのが、68分のシーンだ。ボールのないところで、韓国代表MFイ・ドンジュンが手を振り上げ、DF冨安健洋の顔面にヒット。口から流血するほどの危険な行為だったが、イエローカードは出なかった。

 両国のメディアやファンが様々な意見を発したこのシーンに関して、試合翌日の26日に当の冨安本人が自身のインスタグラムで言及した。

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 まず、「応援ありがとうございました!しっかり勝つことができ良かったです!」と綴った日本代表DFは、次のように続けている。

「相手選手からの肘打ちの件ですが試合中には起こり得ることで、彼が故意的にやった事ではないと信じています。もうすでに謝罪のメッセージも受け取っていますし、大きな問題にならない事を願っています!」

 これには、日本のファンから「さすが器が違いますね」といった声があがっただけでなく、韓国のサポーターからも「あなたの人柄に感動しました」「冨安選手は度量が広いですね」「同じ韓国人として謝罪します」「早く怪我が良くなることを願っています」などのコメントが続々と寄せられている。

 CBとして完封勝利に貢献した男は、プレーだけでなくその人間性も称賛を浴びている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部