『気候変動に立ちむかう子どもたち世界の若者60人の作文集』(太田出版)

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環境問題について動き出した世界中の若者の「自らの言葉」を収録した『気候変動に立ちむかう子どもたち世界の若者60人の作文集』(太田出版)が、3月26日(金)に発売される。

「自分が思ってるより、仲間はたくさんいるよ」――18歳 ニュージーランドの少女

「私たちがchangeなのです。changeはもう始まっています。あなたが望もうとも、そうでなくとも」――グレタ・トゥーンベリ 2020年

この本は、環境問題への関心がより一層高まる社会情勢の中、「インドで2600万本のプラスチックストローを削減した16歳の男の子」「カナダ政府を相手に地球温暖化について訴訟を起こした15歳の女の子」「有機ごみから代替燃料を生む会社を立ち上げた25歳のアフリカの青年」など、自らアクションを起こすことを選択した若者が綴る言葉を収録したものだ。

編者のアクシャート・ラーティは、ロンドン在住のブルームバーグ記者で、気候とエネルギー問題を担当。オックスフォード大学で有機化学博士号取得し、2019年ブリティッシュ・ジャーナリズム賞最優秀科学ジャーナリズム部門最終候補に選ばれている。ラーティは「はじめに」で、

〈若い世代による気候変動に対する抗議運動は草の根的に次々と発生し、何百万人もの人を巻き込み、世界全体の空気を変えるにいたった。気候変動は今後何十年にもわたって、世界中のすべての人々に影響を及ぼす。

グレタのストライキはたった1人で始まった――そしてグレタの声を届ける人たちがいたからこそ、多くの若者が、自分も運動に参加してみようという勇気を出すことができた。この本で伝えられる若者たちの声はきっと、さらにたくさんの人々を動かすきっかけになるだろう」(「はじめに」より一部抜粋)〉

と、同書の意図を説明。41か国60人の日常と葛藤が綴られている。

『気候変動に立ちむかう子どもたち世界の若者60人の作文集』(太田出版)は、2021年3月26日(金)発売。1900円+税。