マキシ・ヒューズ【写真:Getty Images】

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英国のボクシングでまさかの決着、レフェリーに厳しい指摘相次ぐ

 海外のボクシングの試合でレフェリーの判断が物議を醸している。ダウンだと思った選手が背中を向けてコーナーに下がりかけたところに、レフェリーが試合続行を指示したため、もう一方の選手が追撃。完全に無防備な相手に対してパンチをヒットさせ勝負を決める結果となった。英プロモート会社が実際のシーンを動画で公開すると、海外ファンからはレフェリーへの厳しい指摘が相次いでいる。

 現地時間19日に英国で行われたライト級タイトルマッチだった。8ラウンド、白トランクスのマキシ・ヒューズがリング中央での打ち合いで有利に立ち、ポール・ハイランドJr.(ともに英国)にボディーを重ね、相手がうずくまるように腹を抱えたところでレフェリーが2人の間に割って入った。ダウンか――。試合が一瞬ストップした。

 レフェリーの振る舞いにより、ダウンを取られたと判断したハイランドJr.は相手に背を向けニュートラルコーナーへと戻ろうとした。しかしその直後にレフェリーがジャスチャーで続行をアピール。ヒューズは背中を向けた相手に追い打ちをかけ右こぶしを打ち抜くと、完全に不意を突かれた格好のハイランドJr.は仰向けにダウン。勝負は決した。

 レフェリーの中途半端な判断が招いたKO決着。なんとも後味の悪い結果となった。試合を詳報している英紙「デイリーメール」によると、勝ったヒューズは試合後に「ハイランドが背を向けた時、俺はレフェリーの目を見て言ったんだ。『やめるのか? 続けるのか?』と。そしたら彼が『続けろ』と言ったんだ」と話したという。

 問題のKOシーンを、英プロモート会社「MTKグローバル」の公式ツイッターが動画付きで公開すると、海外ファンからは「レフェリー、何やってんの?」「このレフェリーは反省すべきだ」「ジョークか?」「クレイジーなエンディングだ」「悪夢だ」「いつでも自分のことは守らないと」「ヒューズは悪くない」「スポーツマンシップが無いね」などと反響のコメントが寄せられたが、多くはレフェリーを非難するものだった。(THE ANSWER編集部)