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2023年のフラッグシップiPhone 15(仮)に、倍率の高さで有利となる「ペリスコープ望遠レンズ」が採用されるとのアナリスト予測が伝えられています。

この予測を発信しているのは、アップル未発表製品にまつわる独自情報に定評あるアナリストMing-Chi Kuo氏です。

ペリスコープカメラ(屈曲光学系カメラ)とは、レンズや鏡で光の向きを90度変え、本体に対して横方向に多くのレンズを置いて、光学的高倍率を可能にする技術のこと。すでに他社製スマートフォンでの採用例もあり、ファーウェイのP30 Proでは5倍の光学ズームを、P40 Pro+が10倍を実現しています。

今回Kuo氏は詳しく説明していませんが、将来のiPhoneにペリスコープカメラが搭載されるとの噂話は韓国サプライチェーン情報筋からも届けられています。アップルも2016年の時点で「折りたたまれた望遠カメラレンズシステム」なる特許を取得しており、社内では数年も前から検討していたことが窺えます。

またKuo氏も以前から何度も、将来のiPhoneにペリコープカメラ採用を予想してきました。ただし、かつては2022年モデルに採用と主張していたため、今回は1年先送りされたかっこうです。

ほかKuo氏は、2021年と2022年のiPhoneにおけるカメラ周りについても詳細な予測を述べています。

まず2021年のiPhone 13(仮)では、アップルがFace IDトランスミッターの素材として従来のガラスの代わりにプラスティックを採用するとのこと。ただしこれが、ユーザーにとって機能向上などメリットをもたらすのか、それとも単にアップルの製造コストが削減されることを意味するかは伏せられています。

またiPhone 13では、超広角レンズが大幅にアップグレードされており、5P(5枚レンズ)から6Pになるとの見通しも。ここは以前も述べたことの再確認となっています。

最後に2022年のiPhone 14(仮)シリーズにつき、Kuo氏は特に望遠レンズの改良に重点が置かれており、レンズも6P(6枚構成)から7P(7枚)にアップグレードするとしています。さらに「ユニボディレンズデザイン」の採用により、前面カメラモジュールのサイズが小さくなるとも予想しています。

合わせてKuo氏は、iPhone 14に関してノッチ(画面上部の切り欠き)デザインが「パンチホールディスプレイデザイン」(画面下に自撮りカメラを置き、画面にのぞき穴を開けて視界を確保する)に置き換えられ始めると、今月初めに述べていました。縮小にせよパンチホールへの移行にせよ、2017年のiPhone XからハイエンドiPhoneではお馴染みになっていたノッチは、しだいに姿を消していくのかもしれません。

Source:MacRumors