路上で元妻に殴る蹴るの暴行、男を殺人未遂で逮捕 トルコ

【AFP=時事】トルコで7日、路上で離婚した妻(24)に殴る蹴るなどの暴行を加えたとして、殺人未遂の容疑で男が逮捕された。半国営アナトリア(Anadolu)通信が報じた。暴行の様子を映した動画がソーシャルメディアで拡散し、反発を招いていた。
動画の中でイブラヒム・ザラップ(Ibrahim Zarap)容疑者は、周りの人がやめるよう呼び掛けているにもかかわらず、5歳の子どもの前で元妻に激しい暴行を加えていた。
8日の「国際女性デー(International Women's Day)」の目前に起きたこの事件はソーシャルメディアで反発を招き、男の処罰を求める声が上がった。
アナトリア通信によると、元妻は頭部を負傷して病院に搬送されたが、命に別条はない。
検察に送られた書類によると、ザラップ容疑者は元妻から子どもへの接触を一切禁じる措置を取ると脅されて「ショックを受けた。自分が何をしているか分からなかった」と供述。「後悔している」と述べたとされる。
トルコでは、ドメスティックバイオレンス(DV)とフェミサイド(女性を標的とした殺人)が深刻な問題となっている。女性権利団体「We Will Stop Femicide Platform」によると、昨年は約300人の女性が殺害された。
【翻訳編集】AFPBB News
■関連記事・欧州の若い女性 約8割が「自衛のため行動制限」 EU報告書
・児童婚、DV、酸攻撃…中東イエメンの女性虐待の実態
・DV通報で出動の憲兵隊撃たれ4人死傷、容疑者死亡 仏