東京五輪世代のU―24日本代表が、3月にテストマッチを行なう。U―24アルゼンチン代表を国内に招き、26日と29日に対戦することが発表された。

 特別協賛とテレビ放送も決まった。29日分のチケット販売概要も発表された。試合に向けた準備は進んでいる。

 あとは、アルゼンチンが来日できるか。政府による入国制限の緩和などが前提となっており、現時点では確定していない。入国が認められても、監督が望むメンバーを集められるかどうか。東京五輪の南米予選を首位で通過したチームには、ブラジル、イタリア、スペイン、フランス、イングランド、アメリカでプレーしている選手が含まれている。

 アルゼンチンにとっての日本戦は、五輪開催国を知るためのツアーでもある。コーチや選手が環境を知ることに大きな意味があり、ベストメンバーにはこだわらないと考えることもできる。
国外でプレーする選手の招集が難しいのは、日本にも共通する。

 日本サッカー協会の反町康治技術委員長は、「我々としてはできるだけ、ベストチームを作りたい」と話しているが、ヨーロッパでプレーする選手の招集は簡単でない。コロナ禍で選手をリリースすることには、どの国のどのクラブも抵抗があるだろう。隔離期間などを考えると、すぐにチームへ合流することが許されず、それゆえにクラブ側が難色を示すことが予想される。

 Jリーグでプレーしている選手でのチーム編成が、やはり現実的ではないだろうか。個人的にはそれでいいと考える。

 東京五輪が開催されるか否かはともかくとして、強化を停滞させてはいけない。新型コロナウイルスが世界的に猛威を振るう昨年から、東京五輪世代には国際試合を経験させることができていない。それはつまり、日本代表の強化の一部が止まっている、ということでもある。国内組のみによるチーム編成になるとしても、アルゼンチンがベストメンバーで来られなくても、このタイミングで試合をする意味はあると考える。

 日本代表のテストマッチについても、動きがあるかもしれない。3月25日のミャンマー戦が延期となり、同日のスケジュールが空いたままとなっている。同30日にモンゴル戦を控えていることもあり、反町技術委員長は「できるだけ活動をしたい」としている。

 韓国のメディアが日韓戦の可能性を報道したことについては「ノーコメント」とした、とはいえ、ホームかアウェイかを問わずに往来が可能で、なおかつ両チームにとって真剣度の高い相手を探すと、韓国は候補のひとつに上がってくる。

 一都三県への緊急事態宣言は、延長される方針で固まったようだ。3日にはガンバ大阪の選手とスタッフが、PCR検査で陽性判定を受けた。感染のリスクと向き合うのは、サッカー界も例外ではない。   来るべき勝負の時のために強化を進めながら、活動中に感染者を出さない──難しい舵取りはまだまだ続く。