錦織「勝ちたかった」。それでも完全復活に向け「良いキッカケ」と自信

写真拡大

現地5日の「ATP500 ロッテルダム」男子シングルス準々決勝で、世界26位ボルナ・チョリッチ(クロアチア)に6(2)-7、6(4)-7で敗れ、ベスト4進出を逃した世界45位の錦織圭(日本/日清食品)。その錦織は試合後の記者会見で「勝ちたかった」と悔しさを見せるも、完全復活へ向けた「良いキッカケにはなっている」と語った。

錦織はこの試合、ブレークのチャンスを10本作るも、ここぞの場面で相手が良いサーブを打ったこともあり活かせたのは2本のみ。ストローク戦では優位な場面も多かったが、2度のタイブレークで競り負けた。


錦織は敗因について「先の2試合が良かったので、勝てるっていう雰囲気も出てきましたし、自分に対しての期待感もあり、勝ちたいっていう気持ちが前に出たのか、かたくなりました」と語っている。


「2セット目(のタイブレーク)は彼が良かったので、若干しょうがないとは思ってますけど。1本バックハンドのミスがあったので、あれ以外は彼が良かったかなと思います」


錦織はマックス・ミルニーコーチと進化したテニスを作り上げているところだが、それについては「まだもうちょっとかな」という。


「今日もですし2回戦も前に出るチャンスはたくさんあったので。足がまだ動いてくれなくて、自然とは出来ていないので、そこはコーチとも相談はしていますけど。ポイントを早く終わらせられるチャンスがあるんじゃないかなっていうのは感じています」


「自信はついてきましたけど、まだ100%の自信ではないので、打つ時にまだ若干ちゅうちょしたりというのはあります。先の2試合みたいな大会が続けば良くはなってくれるので、今週は良いキッカケにはなっているのかなと」


久しぶりにツアーでベスト8へ進出し、大きな収穫となった今大会。次戦は3月8日開幕の「ATP250 マルセイユ」を予定しており、活躍が期待される。


テニスデイリー編集部)


※写真は「ATP500 ロッテルダム」での錦織
(Photo by Henk Seppen/BSR Agency/Getty Images)