バニラファン待望の機体がテイクオフです!

バニラエアゆかりの「奄美黄島線」でデビュー


ピーチ「バニラエア塗装」機(画像:ピーチ)。

 LCC(格安航空会社)のピーチは2021年3月5日(金)、同社と2019年に合併したバニラエアのデザインが施された特別塗装機の定期便投入を開始したと発表しました。投入初便は、関西発、奄美(鹿児島県)行きのMM205便です。64人の乗客を乗せ、同日午前11時54分に関西空港を出発しています。

 バニラエアは、2013(平成25)年12月に成田空港を拠点に運航を開始したLCCです。2019年10月、ピーチとの合併に伴い運航を終了しました。元バニラエア機の多くは、黄色いバニラエア塗装から桃色のピーチ塗装に塗り替えられ、ピーチで引き続き使用されています。

 今回の特別塗装機の機番は「JA08VA」です。バニラエアでの運航終了後、海外での機材改修を経て、2020年12月に各種整備、ピーチ塗装への塗り替えのため、バニラエア塗装を残したまま関西空港に戻ってきました。その姿を見た航空ファンから、SNS上で「バニラエアの黄色いデザインのまま運航して欲しい」という反響があったことを受け、バニラ塗装をベースに、バニラエアがマーケットを開拓した奄美への思いを込め「Fly Peach to AMAMI」と書かれたデカールを貼付しています。

 なお、ピーチの公式Twitterでは、6日(土)以降の運航スケジュールも発表。6日には、MM313便(関西10時35分発、成田12時着)、MM316便(成田15時30分発、関西17時10分着)に投入予定といいます(運航スケジュールが変更される可能性あり)。予定通りにいけば、6日昼にはバニラエアの拠点だった成田空港への“里帰り”が見られそうです。