結婚式はディズニーランドでだった

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日本人は不倫が多い?

 すっかり“時の人”となってしまった、元卓球日本代表で銀メダリストの福原愛さん(32歳)。エリート会社員との不倫疑惑、そして夫である台湾人卓球選手・江宏傑(ジャン・ホンジェ、32歳)さんとの離婚協議が週刊誌で報じられると、ニュースは日本のみならず中国・台湾と東アジアを駆け巡った。反応が対照的だった台湾と中国の例を紹介する。

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 男性とのツーショット写真をおさえた記事がある一方で、夫のモラハラも報じられる中で、福原さん自身は、「社会人の先輩として尊敬していた友人にアドバイスをいただく際に気分転換を兼ねて、外出いたしました。一緒の部屋に宿泊した事実はありません」とコメントを発表している。

結婚式はディズニーランドでだった

 ネット上のコメントやワイドショーでの扱いを見ると、日本の世論は福原愛さんに対して非常に厳しい意見が少なくない。

「終わったな。超えてはならない一線を超えてる」

「モラハラがあったとして、婚姻生活が終了してないのに他の男の人と疑われることしちゃアウトでしょ」

「日台友好の観点からも日本の評価を貶める国際的にもダメな事例」

 などと非難轟々、同情の余地なしといった扱いである。

 だが、それとは対照的に、結婚生活を送った台湾、卓球の本場で現地プロリーグにも参加した中国では、世論の反応が大きく異なる。

 まず、台湾のほうから見てみると、夫婦への皮肉まじりの冷淡なコメントが散見されるものの、愛さん本人へのバッシングはそれほど目立たない。

27歳で結婚した

“国際結婚は難しい”、“日本人は不倫が多いから仕方がない”など、あきらめムードや残念感が強いようだ。

500万フォロワーが大応援

「終わったな。江宏傑さん、ご愁傷様!」

「日本人の女性にとって、不倫はよくあること。江宏傑がこうした文化の違いを受け入れられるか分からないけど」

「報じられている夫からのモラハラが事実だとしたら、私だったら耐えられない。離婚前にほかの人を好きになるのは道徳的には問題があるけれど、結婚生活を維持するつもりがないのなら、我々がとやかく言うことではないだろう」

「結婚しているなら、異性とデートに行くのはマズイだろ」

子ども時代から英才教育を受けてきた

「もう台湾に帰って来るな」

「不道徳な夫婦は(現在出演する)家電メーカーの広告に出る資格などない!」

「ビジネス夫婦はうまくいかないなあ」

「不倫報道が出たのは妻のほうなのに、夫のほうばかり責められているのはどういうことなんだ?」

「早く愛ちゃんを取り返したほうがいい。でないと、誰も江宏傑のことなんて興味ないんだから」

「江宏傑はキチンと説明すべき」

 台湾での反応には濃淡があるものの、一言で言えば“あきれた”という感じかもしれない。

 一方、中国大陸では日本・台湾とは大きく景色が異なる。

 ネット上では「不倫」よりも「離婚」に関するニュースが目立ち、中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」には、愛さんへのエールや励まし、擁護の声が溢れた。

「夫にはすでに離婚の意志を伝えているんだから、裏切りにはならない。気持ちの上ではもう別れているんだから、恋人を作ってもいいだろう」

「男のほうに問題があるから、不倫したんだろう」

「これが過ちだとしたら、彼女は全世界の女性が犯す過ちを犯したに過ぎない。別にどうってことはない」

「ずいぶん堂々と撮られているし、本当に不倫なのかな?」

「夫婦のどちらが先に不倫しているか、分からないよね」

かつてテレビ番組で

 福原愛さんはかつてテレビ番組で、未婚女子へのアドバイスとして、「好意を寄せている男性と旅行に行くのは当然ある。その際に、“部屋はちゃんと別々にしてほしい”と伝えるべきだ」と話していたことがある。

 今回の“ホテルでは別々の部屋に泊まった”という釈明を聞いて、その番組のことが思い出されたが、中国ではそれを敢えて肯定するコメントが目立った。

「ホテルで本当に何もしてないかもよ! 世界平和について語り合っていたのかもしれないし」

 福原愛さんは、ウェイボー上で500万フォロワーを有する。本人のウェイボーには、熱狂的と言えるのほどの応援メッセージが溢れた。

「愛ちゃん、あんなヒモ男とはさっさと別れたほうがいいよ!」

「ネット上のおかしなコメントは、見ないほうがいいよ」

「中国はいつまでもあなたの故郷だよ」

「離婚するのは普通のこと。謝罪なんか必要ない。元気出して」

「子供と一緒に中国においで」

 彼女が現役のころから変わらず、どんなことがあっても愛さんの側に立つという、大応援団が付いているのだ。

 中国語の東北弁を巧みに操り、オリンピックで中国選手を相手に金メダルを争った福原愛さん。その中国での人気は、日本人の想像以上だったと言えるかもしれない。

西谷格
1981年、神奈川県生まれ。早稲田大学社会科学部卒。地方新聞「新潟日報」の記者を経て、フリーランスとして活動。2009〜15年まで上海に滞在。著書に『ルポ デジタルチャイナ体験記』(PHPビジネス新書)など。

デイリー新潮取材班編集

2021年3月5日 掲載