中国紙・環球時報は2日、「中国産ウナギが台湾から日本市場を奪う」との記事をシンガポール紙・聯合早報が掲載したことを伝えた。資料写真。

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中国紙・環球時報は2日、「中国産ウナギが台湾から日本市場を奪う」との記事をシンガポール紙・聯合早報が掲載したことを伝えた。以下はその概要。

台湾のウナギ産業はすでに半世紀を超える歴史を持ち、1990年代の輸出量は6万トン以上に上った。しかし、中国の業者が「低価格、大量」で日本市場に挑むにつれ、台湾のウナギ産業はかつてのような盛況ぶりではなくなった。加工工場、包装工場とも一桁しか残っておらず、養殖業者も全盛期の10%に届かない。そこに新型コロナの流行が追い打ちをかけた。

台湾区鰻魚発展基金会の責任者、汪介甫(ワン・ジエフー)氏によると、1990年代に台湾ウナギ産業の生産額は年間で5億6000万ドル(約598億円)に達した。日本市場では2匹に1匹が台湾産という状況だったが、現在では中国産が55%を占めている。汪氏は「昨年は新型コロナの影響で日本人の食習慣に変化が生じた。店での食事がデリバリーの利用やスーパーマーケットでの購入に変わった」と指摘。中国の加工ウナギは人気があり、飲食店向けに出荷していた台湾の活ウナギ業者は深刻な打撃を受けているという。(翻訳・編集/野谷)