表示を見つけたときは追い越しなど注意!

 トラックなどの大型車の後ろにはいくつかの表示があって、最大積載量や危険などというのは読めばわかる。わかりにくいのが三角形の反射板で、すべての車両に付いているわけではなく、あまり気がつかないかもしれないが、よく見るとけっこうな確率で貼り付けられている。

 ただの反射板のようにも思えるが、じつはちゃんと意味があって、装着も義務付けられているもの。つまり付けていないと車検に通らないのだが、意味や目的は「トレーラーであることを示していて、後続車にそのことを知らせるため」。追い越しに時間がかかることなどを注意喚起するのが目的だ。

 また黄色くて赤く縁取られた四角い表示もあるが、こちらは単純に大型トラックであることを示していて、三角と四角が両方付いている場合は大型トレーラーとなる。

 さらによく注意していると逆三角形の表示もあるのだが、こちらの数は少ない。正式名称は規制緩和標章で、本来定められている軸荷重などの保安基準が緩和された車両に付けられている。保安基準の車両制限で決められているのは下記の項目で、付けているのは可能性があるのは大型車であることがわかる。

全長:12.0m 全幅:2.5m 全高:3.8m
軸重:10t 輪重:5t 接地圧200kg/cm
旋回半径:12.0m
隣接軸距1.8m未満の時、隣接軸重:18t
隣接軸距1.3m以上、軸重9.5tの時の隣接軸重:19t
隣接軸距1.8m以上の時、隣接軸重:20t

 いずれのマークも見たことはあっても、ほとんどの人、とくに後続の乗用車のドライバーにはあまり知られていないので、掲示する意味があまりないように思えてしまうが、少なくともこの記事を読んだ方は覚えておいてほしい。

 ちなみにバイクでも白い三角マークを後ろに付けている場合があるが、これは50cc超え125cc以下の原付二種であることの証。50cc以下の原付一種と区別するために、フロントの白線とともに装着されている。ちなみにこちらは任意なので、付けていなくても罰則はない。