ともに出番なしに終わった乾(左)と岡崎。(C)Getty Images

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 現地時間2月27日に開催されたラ・リーガ第25節で、武藤嘉紀と乾貴士が所属する17位のエイバルが、岡崎慎司を擁する最下位のウエスカとホームで対戦。1−1のドローに終わった。

 2ポイント差の両軍による、残留を懸けた“裏天王山”とも言えるこの一戦で、日本人対決の実現が期待されたものの、3人ともベンチスタート。武藤が70分から途中出場を果たしたが、乾と岡崎に出番は与えられなかった。

 これまで主力を担ってきた両者にとって、非情の采配とも言えるかもしれない。

 32歳で今シーズンを向けた乾は序盤戦、やや精彩を欠いた昨シーズンの鬱憤を晴らすかのように、キレのあるプレーを披露。フィールドプレーヤーではチーム唯一の開幕から9試合連続のスタメン出場を果たすなど、好印象を与えていた。

 しかし、同じ左サイドを主戦場とするブライアン・ヒルがブレイクし、攻撃の中心となるのに反比例するかのように調子が下降線に。得意とは言えない右サイドで起用される試合もあり、存在感が低下していった。

 実際、この試合がここ6戦で3度目の出番なしで、残りの3試合も前半のみのプレーが1回、75分からの投入が1回とここにきて出場機会が激減している。

 とはいえ、この日は0−0で迎えた79分に、直近5試合連続でフル出場していたそのB・ヒルと、右サイドハーフで先発したペドロ・レオンがベンチに下がっている。これまでのチーム内の序列からすれば当然、ここで投入されるのは乾だったはずだ。

 だが、ホセ・ルイス・メンディリバル監督が切った交代カードは、左SBが本職のケビン・ロドリゲスと、今冬に加入し、ここまですべて途中出場のアレイシ・ガルシアだった。この采配には、乾もさぞ無念だったはずだ。

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 一方、試合前に「日本人対決はひとつのモチベーションになる」と意気込んでいた岡崎にとっても、悔しい結果となった。

 昨シーズンはチームトップの12ゴールを挙げて昇格の立役者のひとりとなった34歳は、今季はスタメンと控えの時期を繰り返してきた。パチャタ監督の就任後は3―5−2が基本スタイルとなるなか、昨シーズンは岡崎のバックアッパーだったラファ・ミルが軸となり、その相棒の座をサンドロ・ラミレスやダニエル・エスクリチェと争う構図となっている。

 この日スタメンで起用されたのはエスクリチェで、73分にサンドロと交代。87分にミルがベンチに下がったが、代わってピッチに入ったのは、岡崎ではなくMFのセルジ・ゴメスだった。

 しかも、サンドロが先制ゴール、A・ガルシアが同点弾のアシストと、乾と岡崎を抑えて出場したライバルがともに結果を残した。このまま序列が低下してしてしまう可能性もある。

 2人ベテラン戦士はこの苦境を乗り越えることができるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部