アウベス&ラームの領域へ グアルディオラの下で伸びる“超攻撃型SB”
バルセロナ、バイエルン、そして現在指揮するマンチェスター・シティにて、ジョゼップ・グアルディオラはサイドバックの人選に強いこだわりを見せてきた。
バルセロナでは右のダニエウ・アウベスが見事にフィットし、バイエルンにはグアルディオラがサッカーIQの高さを絶賛したフィリップ・ラームがいた。マンCでもカイル・ウォーカー、バンジャマン・メンディと、攻撃力のあるサイドバックを抱えているが、その中でも現在急激に評価を伸ばしているのがポルトガル代表のジョアン・カンセロだ。
注目すべきはキーパス数(シュートに直結するパス)で、ここまでカンセロはリーグ戦で1試合平均1.8本、合計すると35本のキーパスを記録している。
これはグアルディオラの下でプレイしたアウベスやラームにも引けを取らない数字だ。ラームは中盤で起用されることもあったが、2015-16シーズンにキャリアハイとなる49本のキーパスを記録している。今のペースなら、カンセロはこの数字を超えてくるかもしれない。
グアルディオラ政権下のバルセロナで活躍したアウベスと比較すると、アウベスは2010-11シーズンにリーガで68本ものキーパスを記録している。さすがにこの数字に届くのは難しいかもしれないが、それでも今季のカンセロが特別な存在なのは間違いない。
ラームの数字を超えてくる可能性は高く、カンセロはワールドクラスの攻撃型サイドバックへの道を突き進んでいる(数字は『WhoScored.com』より)。