コロナ禍で在宅勤務をしている人が増えている。家にいる時間が増え、摂取量が増えがちな飲料や食べ物について注意点があるという。

 登録販売者試験の問題集なども手がける公園前薬局(東京都八王子市)の薬剤師・堀美智子氏が注意を促すのは、カフェインの過剰摂取だ。

 日本中毒学会の調べでは、カフェインの急性中毒で病院に運ばれた人は、2011年からの5年間で101人、うち3人が死亡している。

「在宅勤務だと眠くなるとよく聞きますが、特に注意してほしいのがエナジードリンクです。

 コンビニなどでも売られている人気商品には80mgから、多いものでは150mgのカフェインを含むものまであります。

 眠気防止薬には、たとえば『エスタロンモカ』なら1錠に100mgのカフェインが含まれていて、その量がいかに多いかがわかります」(堀氏)

 さらに解熱鎮痛剤、かぜ薬、鎮暈剤(酔い止め薬)、鼻炎用内服薬など、多くの薬にカフェインが含まれている。

「1日200mg以上のカフェインを、2週間を超えて摂取し続けた後、次のカフェイン摂取までに間隔が空いた場合、頭痛が起こることがあります。

 これは『カフェイン離脱頭痛』といい、カフェインを摂取すると治まるのです。だから癖になってしまう。これが数年続くとカフェイン中毒死に至る可能性があります。

 エナジードリンクを1本飲んでコーヒーを2〜3杯飲んだら、あっという間に200mgを超えます。カフェインの過剰摂取には十分に注意していただきたいですね」(堀氏)

 もうひとつ、在宅時間で注意したいのが、手間を省きたいときのカップ麺

「特に高血圧の方や糖尿病予備軍の方に気をつけていただきたいのが塩分の摂りすぎ。一日の塩分摂取量の基準は、成人男性が7.5g未満、高血圧症の方は6g未満です」(堀氏)

 一般的によく食べられているカップ麺は、食塩相当量が6gを超えるものも多く、ひとつだけで高血圧症患者の摂取基準を超えてしまう。

「和風のカップ麺は昆布だしを使用しているものが多い。昆布やわかめにはヨードが多く含まれるので、ヨードの過剰摂取にも繋がります。カップ麺の食べすぎには注意してください」(堀氏)

 何事も “過度” は禁物。薬を服用するときは、日常の食事にも注意しつつ、必ずドラッグストアや薬局の薬剤師に相談しよう。

(週刊FLASH 2021年3月2日号)