週末に行っている筋トレ配信。「普通のおじさんでも筋トレを続ければ身体をキープできる様子を見せたい」とサロメ氏

写真拡大

コロナ禍で自宅で過ごす時間が増え、2020年はYouTubeやライブ配信などの動画コンテンツに人気が集中。しかし、そのぶん動画市場は“有名人でも苦戦する”レッドオーシャンとなった。果たして、素人が今さら参入しても勝ち目はあるのだろうか? 筋トレ動画で人気を博している「サロメの筋トレ部屋『中高年の秘密基地』」を運営する46歳のサロメ氏に話を聞いた。

◆気合の筋トレ動画で痩せながら人気も獲得

 在宅ワークに伴う運動不足や食生活の変化で、コロナ太りに悩む中年は多い。そんななか、注目を集めているのが筋トレ動画だ。「サロメの筋トレ部屋『中高年の秘密基地』」を運営する46歳のサロメ氏は語る。

「動画を始めたのは9年前。趣味の登山やトレーニングの記録として投稿したのがきっかけでした。当時、自宅でパワーラックを用いてトレーニング動画を公開している人は国内ではほとんどいなかったと記憶しています」

 現在のサロメ氏が紹介するのは、初心者や運動が苦手な中高年でもできるトレーニング方法が中心だ。

「撮影するのは仕事前、編集は仕事を終えてから行います。最近では、2時間ほどの筋トレライブを週末に配信しています」

 サロメ氏のチャンネル登録者数が増え始めたのは、7年前のこと。

「当時の僕は161cm74kg。2ちゃんねるで『ベンチ豚』と呼ばれていました。そこで一念発起してダイエットを開始し、その過程をYouTubeで公開していったんです。若いコには負けられないという意地もありましたね」

◆収益なしでも喜びは大きい

 いまや登録者数は2万人目前、そして再生数も踏まえて試算しても、月30万円も難くない規模だ。しかしサロメ氏は「広告はつけず、収益化していない」と明かす。

「職場の規定で副業が禁止されているんです。動画はあくまでも趣味。なにより見ている人に必要とされていることがありがたいですし、筋トレのモチベーション維持にもつながっています」

 サロメ氏同様、副業ができない人もいるだろうが、動画の公開は自己実現につながり、さらにコメント欄での交流は“人のために何かをする”といった喜びにもなる。サロメ氏は加えてサブチャンネル「断酒道」も開設。そこでは断酒について発信している。

「もともと僕はアルコール依存症で、一度は妻から離婚を言い渡されたことも。そんななか、ダイエット同様、YouTubeで断酒を宣言したんです。ただ断酒は生き方の問題などディープな話題も含むので思い切って別チャンネルを開設しました。ストレスで酒量が増えた人も多いのか、コロナ禍で登録者数も増えています」

 人々の不安に寄り添う優しい姿勢が、人気YouTuberのゆえんだろう。

★サロメ氏おすすめチャンネル「KEI Family」
’80年代にアメリカの極悪刑務所に入っていたKEI氏のチャンネル。「強盗に遭った時の秘策」など唯一無二の動画が魅力。

<取材・文/週刊SPA!編集部> ―[[まだまだ]動画で稼ぐ3.0]―