Lucas Jackson / reuters

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音楽ストリーミングサービスの雄Spotifyは、その初期から強力なプレイリスト機能でユーザー数を大きく拡大し、近年では猛追するApple Musicに対してPodcastを充実させることでコンテンツの充実を図ってきました。そして最新の発表では、今年後半からCDロスレス品質での音楽配信を行う「Spotify HiFi」の投入を明らかにしています。

ただ、Spotifyの改善はこうした派手な機能追加だけではなく、たとえば動くアーティストイメージであったり、ユーザーの好みに合ったレコメンド機能であったりといった、ニーズを見極めたきめ細かな機能のブラッシュアップが地味に効いているような気がします。

そして今回も、Spotifyは”HiFi”の影に隠れる格好ながら、ユーザーそれぞれが目的とするPodcastを見つけやすくするため、機械学習を用いた検索機能の強化を準備中であると述べています。これはユーザーが聴いてきた音楽の履歴をもとに、おそらくユーザーが楽しめるであろう番組やエピソードを選定して提供する機能です。発表時点では、この機能は米国内で試験中。しかし近いうちには多くの国へと展開すると述べました。

なお、Spotifyは他にもPodcast作成ツールのAnchorとWordpressの連携によってブログ記事を音声化してPodcastに変換できるようにしたり、業界の大物との契約によるPodcastコンテンツの充実、広告関連の機能向上なども発表しました。特にPodcastコンテンツでは、たとえば映画『アベンジャーズ』シリーズのアンソニーおよびジョー・ルッソ兄弟と契約し「脚本執筆とユニヴァースの構築」をテーマに語る番組を制作しています。さらにワーナーおよびDCとのパートナーシップも更新し、クリス・ノーラン監督のバットマン3部作や『マン・オブ・スティール』のプロデューサー、デヴィッド・S・ゴイヤーにによる「Batman Unburied」を準備中です。

Source:Spotify