エリザベス女王が決して「写真に撮らせない姿」とは?
「ジョージ王子やシャーロット王女、ルイ王子の前で特定の言葉を口にしてはいけないこと」、「ロイヤルたちは公務で外国を訪問するとき、必ずブラックのスーツを持って行かなければならないこと」など、あまり知られていない王室のルールについて、興味津々の人も多いはず。
ブライアン・コズロウスキーの著書『Long Live the Queen: 23 Rules for Living from Britain’s Longest-Reigning Monarch』(原題)によると、そうしたルールのなかには、女王の写真を撮るときの決まりも含まれているそう。
ライフスタイルとイギリス文化の研究者でもある著者によれば、女王は「食べているところ」を決して写真に撮らせないそう。
「『エリザベス女王が食べたり飲んだりする姿を写真に撮ってはいけません!』これは、宮殿に入ったフォトグラファーがまず受ける注意のひとつです」「革命前のフランスのようですが」とブライアンは綴っている。
さらに、「いずれにせよ、宮殿での食事を間違いなく楽しむためには、女王に注意を払っておくべきでしょう」と述べている。なぜかというと、食事の開始と終了を告げるのは、女王本人であるため。これについて、ブライアンはこう説明する。
「あまり知られていない女王の権限のひとつかもしれませんが、ゲストがどれだけたくさん食べられるか(または食べられないか)を最終的に決定するのは、女王です。女王がナイフとフォークを置くことによって、いつでも食事を終わりにすることできます」
「女王がそうすれば、スタッフはすぐに動き出します。食べ終わっているかどうかにかかわらず、すべての人のお皿を下げていくのです」
女王と食事については、もうひとつ面白いエピソードがある。あるとき女王は、サラダの中にナメクジが入っているのを見つけたそう(食事中の方、ごめんなさい!)。女王はなんと、そのナメクジを使ってスタッフにいたずらをして楽しんだとか。
また、女王の朝食のメニューは、紅茶とビスケット、コーンフレークであることが知られている。そして、タッパーに入れて保存してあるコーンフレークを、お皿に移さずそのまま食べるのを好むそう。女王が食べ物についてうるさく言わない方であることを示すこうした話は、これまでにいくつも伝えられている。
こんな微笑ましい逸話を持つ女王に、いつまでもそのままでいて欲しいと考えるファンは、きっと多いはず!
Photos: Getty Images From COSMOPOLITAN UK