全豪V9のジョコビッチ、メドベージェフに「近い将来優勝するだろうが2、3年待って」

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21日の「全豪オープン」男子シングルス決勝で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を7-5、6-2、6-2で破り、同大会3年連続9度目の優勝を飾った。そのジョコビッチが、試合後のセレモニーで喜びと感謝を語った。

登壇したジョコビッチは「まず、ダニールを祝福させてください。君も最高の男です」と、先にスピーチを行ったメドベージェフの「君は最高の男です」という言葉受けて発言。


続けて「昔はもっと一緒に過ごす時間がありましたよね。ここ数年は連絡をくれないので寂しいよ。でもここでこうやって再開できて、昔のことも覚えてくれていて嬉しいです」と語ると、「彼はコートの中でも外でも素晴らしい人物です。コートの中では強敵のうちの1人です。あなたがグランドスラムのトロフィーをつかむのは本当に近い将来あると思います。でも、あと2、3年待ってくれると助かります」と、笑顔でメドベージェフの成長を称えた。


そして「彼は20連勝という素晴らしい活躍でファンを楽しませてくれました。これはすごいことです」と、ここまでの活躍を絶賛した。


続けて「みんなありがとう。母国で応援してくれているみんな、両親、妻、子どもたち、他の多くの仲間。みんな一緒に頑張ってくれました。ここまで来るには山も谷もありました。本当にありがとう」と、チームや家族に感謝を伝えた。


今大会はコロナ禍で行われ、隔離政策や無観客試合など、これまでの大会とは大きく変わった運営がなされた。それについてジョコビッチは「今、いろんな気持ちが入り交じっています。ここ数ヶ月、色々なことを考えました。この状況でオーストラリアに来ることも迷いました」「しかし、この大会を成功させたみなさん、本当におめでとうございます。もちろん簡単ではありませんでした。関係者も選手も大変でしたが、この成果を誇りに思って良いと思います」と、大会を成功させたスタッフたちを賞賛した。


最後に「このコートは最高です。ロッド・レーバー アリーナが年々好きになってきます。本当にありがとうございました」とファンに感謝を伝えてスピーチを締めくくった。


同大会9度目の優勝を飾り、四大大会18個目のタイトルを獲得したジョコビッチ。メドベージェフに「あと2、3年待って」という言葉を発したが、彼の快進撃がどこまで続くのか、またグランドスラムのタイトル数で同数1位となっているロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)の20個に並ぶことが、そして越えることができるのか。これからも注目していきたい。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全豪オープン」でのジョコビッチ
(Photo by Cameron Spencer/Getty Images)