大坂なおみが全豪優勝後に語った最大の目標。「とても変に聞こえるかもしれませんが」

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「全豪オープン」で2年ぶり2度目の優勝を飾った大坂なおみ(日本/日清食品)。次なる目標として「全仏オープン」や「ウィンブルドン」の制覇も期待される彼女だが、本人が記者会見の中で自身最大の目標について答えた。

記者から、まだ達成していない最も大きな目標は何かと聞かれた大坂。すると「とても変に聞こえるかもしれませんが」と前置きした上で、「私のことを"昔好きな選手だった"と言ってくれる子と対戦できるぐらい、長くプレーを続けること。それが私が最も達成したいことです」と話した。


「私にとってはそれが、実現したら一番素敵なことだと思います。自分の大好きな選手たちを観ていて、そういう気持ちがあるんだと思います」


そう話す大坂は、今大会準決勝で幼い頃からの憧れであるセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)との再戦を果たした。


対戦前や勝利後にもセレナへの尊敬の言葉を語り、準決勝後の記者会見でセレナがいつまでプレーを続けるか分からないがと聞かれると「そんな風に言われると何だか悲しくなります。だって私は彼女にずっと現役でいて欲しいから。私の中にいる小さな子どもはそう思っています」と答えている。


大坂が「女子テニスの顔」と言い続けるセレナへの圧巻の勝利。そしてメンタル的にも安定したプレーで手にした、グランドスラム4個目のタイトル。大坂の時代が到来することを期待させるなか、たくさんの若いファンのロールモデルになることについて聞かれると本人は「そうですね、以前はとても強い責任を感じていました。とても怖かったし、緊張もしていました」と明かした。


「でも何年もかけて、自分らしくいることしかできないと気付いたんです。お手本にできるテニス選手たちは、他にも500人もいます。だから私みたいに、小さな子供たちに試合に来てもらって応援してもらえることは本当に光栄なことだと思います」


その上で大坂は「でも同時に、今はそれが重くのしかかってくるわけではありません。私はいつも人と一緒に成長しているからだと思いますし、願わくば彼らも私と一緒に成長してくれたらうれしいですね」と笑顔を見せた。


人としても大きな成長を見せる大坂の、これからの更なる活躍にも期待がかかる。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全豪オープン」での大坂なおみ
(Photo by Darrian Traynor/Getty Images)