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清田さんじゃなかった!

紅白戦、練習試合などで徐々に球春到来を感じつつあるプロ野球。引きつづき入場客数への制限措置は残るものの、もはや野球があるとかないとか、できるとかできないとかを考えている者は野球界にはいません。「なるほど、全員バカなんですね!」などというクソリプが飛んでくるかもしれませんが、決してそんなことはないのです。昨年、さまざまな経験を積み重ねながら前に進んできたプロ野球は、さらにその一歩先へと踏み出すのです。プロ野球に抗体はありません!じゃなくて後退はありません!

さて、そんな2021年のプロ野球を迎えるにあたり、久しぶりにアレをやってみようと思います。名うての野球記者たちが忖度抜きの全力投票で決める「真の球団の顔」投票です。ルールは簡単。各野球専門メディアから発売された今季の選手名鑑の表紙を見まして、誰が表紙に起用されているか、その数の多さで決める総選挙です。一番たくさん表紙に登場した選手こそがその球団の真の顔。商売だからこそ必死になる「本気」がここにはあります。

まぁ、表紙に載るくらいですから納得の顔ぶれであることは間違いありません。ただ、正直わからない部分もあるでしょう。たとえばロッテの顔。これが誰かと聞かれるとまったくわかりません。僕のなかのアンケートでは「1位:井口監督」「2位:謎の魚」「3位:清田育宏さんのLINE相手」という結果が出たのですが、残念ながらこのトップスリーは記者投票では1票も入りませんでした。率直に言って、ロッテファンですら「ウチの顔とは…?」となっているのではないかと推察します。

そしてオリックス。こちらもまったくわからない。いや、わかるんですよ。山本由伸か吉田正尚のどっちかだっていうのは。単勝2点で絶対取れるレースだとはわかっているのですが、どっちも1.1倍くらいのオッズで1点しか賭けられないとなったらコレは急に難しい話になります。「それ以外のヤツに1票も入らないって賭け目はないですか?」「山本吉田以外知らないです!」「岡田貴弘さん……誰?」と究極の二択が展開されるはず。ぜひ、答えを確かめていただきたいなと思います。

↓ということで「真の球団の顔」の答えを早速コチラで発表します!

作画の先生が頑張っているのでリツイート・いいねをお願いします!

僕は集計しただけですが!

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最初にルールをご説明しますと、今季刊行されているプロ野球選手名鑑主要14誌を集計対象としています。選手名鑑は基本パターンとして1球団からひとり、全部で12選手を表紙に掲載することが多いので、そこに登場した選手には1票入ったものとみなします。一部の名鑑では「投手・野手それぞれ1人ずつ掲載」ということで合計24選手が載っていることがありますが、それは総計24票入ったものとみなします。また、名鑑を名乗っておきながら「全球団はいらんやろ…」と超一流選手だけを表紙に載せているワガママ名鑑については、仕方ないので載っている選手だけに票が入ったものとみなします。

2名×12球団=24票入るパターンが1誌、3選手だけを表紙に載せたパターンが2誌ありますので、合計票数は球団ごとに多少バラつきますが、それは仕方ないものとします。現実の総選挙でも白票や無効票はありますからね。なお、表紙に選手の写真を載せないデザインのものは「人の上に人を作らず」精神の編集方針ということで、この集計からも除外しております。また、同じ出版社で何冊も出しているパターンもありますが、それは「投票先が同じであろうが」「それぞれ違っていようが」写真だけを見てカウントします。ベースボール・マガジン社(雑誌合わせて3冊刊行/新人限定特集号除く)の一存ですべてが決まったとしても、ベーマガがそう言うんならしょうがないですよね!

↓集計しました主要14誌はコチラとなっております!誰が載っているかは拡大してめいめいご確認ください!

●2021プロ野球全選手カラー写真名鑑 (週刊ベースボール2021年2月23日号増刊)(ベースボール・マガジン社)


●プロ野球カラー名鑑2021【ポケット版/文庫サイズ】(ベースボール・マガジン社)


●2021プロ野球全選手カラー写真名鑑&パーフェクト DATA BOOK(ベースボール・マガジン社)


●2021プロ野球選手写真名鑑 (日刊スポーツマガジン)(日刊スポーツPRESS)


●プロ野球選手カラー名鑑2021 (日刊スポーツマガジン)(日刊スポーツPRESS)


●2021 プロ野球オール写真選手名鑑: NSKムック (NSK MOOK Slugger特別編集)(日本スポーツ企画出版社)


●2021 プロ野球写真&データ選手名鑑: NSKムック (NSK MOOK)(日本スポーツ企画出版社)


●スポニチプロ野球選手名鑑 2021 (毎日ムック)(毎日新聞出版)


●プロ野球全12球団選手名鑑2021 (COSMIC MOOK)(コスミック出版)


●プロ野球12球団全選手完全名鑑2021 (COSMIC MOOK)(コスミック出版)


●野球太郎 No.038 プロ野球選手名鑑+ドラフト候補名鑑2021 (バンブームック)(竹書房)


●12球団全選手カラー百科名鑑2021 (廣済堂ベストムック) (廣済堂ベストムック 446号) (廣済堂ベストムック ホームラン特別編集)(廣済堂出版)


●プロ野球パーフェクトデータ選手名鑑2021 (別冊宝島)(宝島社)


●プロ野球選手データ名鑑2021 (別冊宝島)(宝島社)


最大手ベーマガ4票の動向は!?

スラッガー、コスミック、野球太郎はどんな趣味で投じる!?

雑に投じられた宝島社の票はどんな影響を与える!?



出版社ごとの傾向やトピック

まず各社の編集方針によって投票傾向は異なります。ベーマガは1冊ごとに方針が異なっており、ロッテなどはベーマガとしての4票が「藤原、唐川、美馬、安田」と4票バラバラに入る格好となりました。一方で日刊スポーツや日本スポーツ企画、コスミック出版などは2誌を刊行していても表紙は同じ顔ぶれ。あえて変える必要などないというか、いちいち変わるほうがオカシイだろという信念を感じさせます。

投票時期によって顔ぶれが変わるというのもこの投票のポイント。制作進行がキッチリしていて発売のだいぶ前に表紙が完成する出版社もあれば、ギリギリまでいじくりまわしているところもあるのでしょう。ギリギリまで迷う理由が何かあったのか、後発組の動向によって終盤にかけての大逆転というのも見られました。

また、野球太郎が趣味で作っているというのは当然として、スポニチもまぁまぁ趣味というかドリームな人選となっているのは特徴的です。「デイリースポーツだってここまで夢のなかで新聞作ってないぞ」「GI初挑戦の連勝馬とかに◎打つタイプ」「夢しかない」という投票結果はのちほど各球団ごとのまとめでご紹介していきます。


各球団ごとの投票結果と寸評

●福岡ソフトバンクホークス
1位:柳田悠岐 13票
2位:千賀滉大 2票

ほぼ柳田さん一択という投票。昨年のMVPなので当然と言えば当然ですが、ほかにも有力選手が多数いるなかでも多くの支持を集める存在感はさすが。千賀さんへの2票は、ベーマガによる「表紙に2名ずつ」のパターンでの1票と、野球太郎が投じた1票。他球団なら10票とか入ってもおかしくない大エースですが、これが2票となるのがソフトバンクの強さなのでしょう。


●千葉ロッテマリーンズ
1位:安田尚憲 4票
2位:藤原恭大 3票
3位:美馬学 2票
3位:益田直也 2票
5位:唐川侑己 1票
5位:佐々木朗希 1票

「アジャ井上は1票も入らないんだ」「清田がいないぞ」「人間性とか加味してる?」と個人的には意外だった投票結果。「西武民なら栗山やろ!(他球団には伝わらないけど)」みたいな感覚で安田さんということなのでしょうか。1軍でも2軍でも1試合も登板していない佐々木さんに1票を投じたドリームスポニチ出版の姿勢は、今後の球団でも要注目です。


●埼玉西武ライオンズ
1位:平良海馬 6票
2位:源田壮亮 2票
2位:増田達至 2票
2位:山川穂高 2票
5位:栗山巧 1票

埼玉西武民としては昨季の成績面からいっても栗山一択かと思っておりましたが、新人王のタイトル獲得というところもあって平良さんが広く推される結果に。「増田、栗山」と投じたベースボール・マガジン社のパーフェクトデータブックはファンが記事を書いている臭いがしますね!


●東北楽天ゴールデンイーグルス
1位:田中将大 11票
2位:浅村栄斗 1票
2位:早川隆久 1票

1月下旬になってようやく田中将大さんの日本復帰が決まったという状況ではありましたが、各誌とも「これは田中しかない」と一斉に投票先を変更してきた模様。そんななか野球太郎は「早川隆久」へ信念の投票。昨年は佐々木朗希さん、一昨年は根尾昂さんへ投票しており「ワシらは野球よりもドラフト会議が好きなんじゃ!」という熱い想いを感じさせる1票でした。


●北海道日本ハムファイターズ
1位:中田翔 9票
2位:西川遥輝 2票
3位:近藤健介 1票
3位:上沢直之 1票

迷いつつも「特に誰もいないから翔さんかな?」という感じのゆるやかな集中が見られた日本ハム。そんななかスラッガーの冠で知られる日本スポーツ企画はメジャー移籍を断念した失意の西川遥輝さんに2票を投じ、ガンバレのメッセージ。日本一になって、来年はメジャーに行きましょう!気休めですけど!


●オリックス・バファローズ
1位:吉田正尚 7票
2位:山本由伸 6票

オリックスファンもオリックスファンでない人も全員がこの二択で迷い、50%くらいの確率で当てるのだろうという究極の投票。1誌カウントするごとに抜きつ並びつする熾烈なデッドヒートを制したのは吉田さんでした。どっちでもいいですが、答えが出てスッキリです!


●読売巨人軍
1位:菅野智之 7票
2位:岡本和真 6票
3位:坂本勇人 2票

いやー、恐れ入りました。菅野さんがメジャー移籍を目指すいう展開のなか、表紙を早々に決めた各誌は一斉に岡本票を投じて序盤戦で大きなリードを築いていました。特に宝島社のイレギュラーな2票が入ったときには「これは岡本勝ち確」と集計しながら思ったもの。しかし、終盤にかけては全投票が菅野さんへ。巨人でやるということさえわかれば迷わず菅野、さすがの大逆転でした。


●阪神タイガース
1位:大山悠輔 8票
2位:近本光司 3票
3位:西勇輝 1票
3位:佐藤輝明 1票

阪神は「顔感」からいっても活躍度からいっても春の大山で決まりであろうと思いながらの集計でしたが、最後の最後にドリームスポニチ出版が渾身の1票を投じてきました。佐藤輝明さんに1票。これはドラフト1位への期待感というよりも、キャンプを見て本気で入れてきたという匂いがする1票です。そもそも阪神は球団の「顔」なんかじゃなく「バース」を求めているわけですからね!バース感なら佐藤さんです!


●中日ドラゴンズ
1位:大野雄大 14票
2位:高橋周平 1票

「投手、野手」に1票ずつ投じているのが1誌あることを勘案すれば、大野さんの14票は全会一致の満票と言えるもの。「ほかの選手を思いつかない」「野球名鑑を見ても大野と迷う相手がいない」「野手でひとり選ばないとダメなんですか!?」と、2位の選考のほうが気になる結果に。


●横浜DeNAベイスターズ
1位:佐野恵太 12票
2位:山康晃 1票

「投手、野手」に1票ずつ投じているのが1誌あるので、DeNAも佐野さんが全会一致で押される結果に。ただ、「柳田でも全会一致ではない」「田中でも全会一致ではない」というパ・リーグと比べると「あーもう、表紙は佐野やろ」「梶谷いたら入れたのになー」「梶谷おらんから誰もおらんわー」とノーシンキングで選んでいる感じは否めません。


●広島東洋カープ
1位:森下暢仁 9票
2位:鈴木誠也 4票

森下きゅんが飛躍の1位でフレッシュな球団の顔となる結果に。例年「顔」として球団を引っ張ってきた鈴木誠也さんを押さえての1位は、いい意味での世代交代を感じさせるものでした。広島さんは若くて仕事ができるイケメンがいて、いいですねぇ!ウチの新人王も野球能力が変わらずに50キロくらい痩せたらイケメンだと思うんですけどねぇ!


●東京ヤクルトスワローズ
1位:村上宗隆 9票
2位:青木宣親 2票
3位:小川泰弘 1票
3位:清水昇 1票

意外にもつれたのがヤクルト。村上一択かと思いきや、4人に分散する結果に。最優秀中継ぎ賞受賞の清水さんに1票入っているのを見ると、中日の祖父江大輔さんと福敬登さんもヤクルトなら1票くらい入れてもらえたかもしれないですね!



例年そうですが、大体わかるんだけど全部当てろと言われるとなかなか難しいのが「真の球団の顔」投票の面白さ。自分の推し球団については、何故バラけるか、何故固まるかというのもピンときますが、他球団についてはこういうところで「愛」がどこに集まっているのか知るのもいいものではないでしょうか。僕のなかのロッテのランキングも選手以外は投票しないという常識に則って「1位:安田尚憲さん」「2位:清田育宏さんのLINE相手A」「3位:清田育宏さんのLINE相手B」に更新します!


セ・リーグは全部当たったんですけどパ・リーグが難しかったです!