02年W杯で韓国のベスト4進出に貢献したイ・チョンス。(C)Getty Images

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 元韓国代表アタッカーの発言が、“隣国”で小さくない話題となっている。

 コメントの主は2002年の日韓ワールドカップでベスト4と躍進した韓国代表のメンバーで、レアル・ソシエダやフェイエノールト、大宮アルディージャなどでプレーしたイ・チョンスだ。

 スポーツメディア『新浪体育』など複数の中国メディアが報じたところによれば、現在39歳の“レジェンド”は、02年W杯のイタリアとの決勝トーナメント1回戦で、シュートしようとして敵のDFパオロ・マルディーニの頭を蹴ったのは「故意だった」と明かしたという。

 記事によると、韓国のバラエティ番組に出演した際、この19年前のシーンについて問われたイ・チョンスは、「イタリアの選手たちは非常に傲慢で、反抗的で、韓国人を見下しているように感じていた。その試合で蹴られた韓国の選手もいる」と告白し、こう続けた。

「蹴ったのはマルディーニで、韓国でいえばホン・ミョンボのような選手だった。どちらもキャプテンだ。だけど、マルディーニだから蹴ったのではなく、たまたまそこにいたからだ」

【動画】「故意だった」と衝撃告白!イ・チョンスがマルディーニを蹴りつけたシーンはこちら
 
 この行為に対して、イ・チョンスにイエローカードさえ出さなかったバイロン・モレノ主審は、その後もホスト国寄りの判定を連発。韓国選手によるジョンルカ・ザンブロッタへの悪質なタックルもお咎めなしとすれば(後に退場に値したと誤審を認めた)、1−1で突入した延長戦で、ペナルティエリア内で倒れたフランチェスコ・トッティに対し、シミュレーションで2枚目のイエローカードを提示。これで数的不利となったイタリアは、アン・ジョンファンにゴールを許し、敗れ去ったのだった。

 イ・チョンスの告白に対し、中国のファンは「恥知らずだ」「なんて悪党だ」「イタリアだけでなく、世界中が韓国を軽蔑する」といったコメントで反応している。

 19年前の判定についていまだに“根に持っている”イタリアの選手たちやファンは、この発言に何を思うだろうか……。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部