週末に原口・室屋所属のハノーファー96との一戦を迎える、フォルトゥナ・デュッセルドルフ。昇格圏内となる3位ホルスタイン・キールとの勝ち点差が、共に9にある両チームにとって、今回の試合は1部昇格を果たすための最後の切符をかけた一戦という意味合いをもつかもしれない。そして何より契約最終年度にあるウーヴェ・レスラー監督にとっては、進退をかけた一戦にもなることだろう。

 特にこの試合にむけて大きな期待を寄せられるのが、アペルカンプ真大の復帰だ。その創造性はチームにとって非常に重要なものになっている20才のMFは、筋損傷により離脱が続いているところだが、火曜日からチーム練習へと復帰。「私の中では特に疑問はない」と指揮官は述べつつも、「最終的には4週間も離脱していた本人が自信をもてるかどうかだ」と過度な期待へ警鐘も鳴らしている。

 そしてそのアペルカンプと逆サイドでオフェンスの活性化が期待されるフェリックス・クラウスについては、順調なスタートを切ったもののその後は再び落ち込みをみせており、「ある程度の年齢を重ねていて、長期間プレーする機会を得られていないと、再びリズムを取り戻すのに時間がかかってしまう」とレスラー監督。ただ実力、体調もついてきており、「あとは得点がアシストを挙げられれば自信へと繋がるだろう」と期待感を示した。