韓国女子バレーの“美人双子”イ・ジェヨンとイ・ダヨンの校内暴力問題…余波が広がり続ける理由

韓国女子バレーの“美人双子”、イ・ジェヨンとイ・ダヨンをめぐる議論が収まらない。彼女たちの一挙手一投足が記事となり、袋叩きが続いている様子だ。

【写真】「この世の美貌じゃない」イ・ジェヨン&イ・ダヨンとは?

以前、チーム内の“不仲説”が浮上したときも2人の名前が上がったりしたが、今回は韓国社会の課題となっている「校内暴力」だ。イ・ジェヨンとイ・ダヨンは学生時代の校内暴力と関連して2月10日、疑惑を事実と認め、手書きの謝罪文まで公開した。

それでも世間の目は、冷ややかだ。

イ・ジェヨンとイ・ダヨンの学生時代の校内暴力を暴露した被害者たちは、「虚しい」という文章を掲載し、謝罪文を見た心情を伝えた。特に「文章1つで、10年の歳月が忘れられ、許されるわけではない。今後生きていきながら過去のことを噛みしめ、反省しながら生きていくことを望む。どんな理由であっても校内暴力は正当化できない」と批判した。

学生時代の校内暴力問題で渦中の人となったイ・ダヨン(中央)とイ・ジェヨン
人気満点のトップ選手の校内暴力問題だけに衝撃大きい

バレーボール界だけでなく、プロ野球界でも昨年、金海(キメ)高校出身の投手キム・ユソンが校内暴力の加害者とされ、1次指名したNCダイノスが指名を撤回する事態が発生した。

また芸能界でも話題のオーディション番組『ミス・トロット2』に出演したチン・ダルレとYOARIが、校内暴力疑惑に包まれた。チン・ダルレは『ミス・トロット2』の準決勝に進出したが、イ・ジェヨン&イ・ダヨンのようにインスタグラムに謝罪文を掲載し、辞退した。

この他にも様々な分野で、有名人の学生時代の校内暴力問題が浮上し、キャリアに傷をつけることが増えた。韓国社会全体で最近、「公正と倫理」の基準が厳しくなり、校内暴力問題は有名人を中心にますますイシューとなっている。

スポーツスターや有名芸能人は、好感度を土台に有・無形の利益と名誉を得ている。SNSや“1人メディア文化”(ユーチューバーなど)が活発でなかった時代は、有名人の過去の行いが明らかになることはまれだった。

しかし最近は、コンテンツを流通するチャネルがあまりに広がり、有名人の過去が簡単に注目を集めてしまう。そして現在の良いイメージとはまったく異なる姿が知られた者は、大衆の批判の的となる。特に校内暴力のように人間性と関連した議論は、大きな拒否感につながる。

圧倒的な優勝候補・興国生命スパイダーズで中心選手だったイ・ダヨン(11番)とイ・ジェヨン(17番)

イ・ジェヨンとイ・ダヨンの今回の事件が衝撃的な理由は、さらに2人がトップクラスの実力を持つスター選手だからだ。影響力が大きいスター選手であるだけに、今回の事件が“2人だけの問題”として終わるのではなく、所属チームである興国生命スパイダーズと人気上昇中の女子バレーボール界にもマイナスの影響を及ぼしている。

興国生命スパイダーズはイ・ジェヨン、イ・ダヨンの懲戒を内部的に議論している。まず2月11日に行われた韓国道路公社ハイパスに出場せず、チームは0-3で力なく敗れた。

同日、複数のバレーボール関係者は「イ・ジェヨンとイ・ダヨンは1試合にとどまらず、長期的に離脱する可能性が高い」とした。何よりも2人に対する批判の声があまりにも大きく、キム・ヨンギョンとの不仲も明らかになった状況では、突破口を用意するのが難しすぎるという見解だ。

今後の展望について多くの関係者は「今シーズン出場停止という処分も考えられるのではないか」と述べた。