ちーさん夫婦が住む約50屬1LDK。家具の多くは独身時代に所有していた物を使い回し、余計な物を買わない「ミニマリスト」としての生活スタイルを心がけている

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 今、FIREという言葉が注目されている。これは、Financial Independence,Retire Earlyの略で、投資などで経済的自由を得て早期退職を目指す生き方のことだ。欧米の若年層から広まり日本に広まり、今では「FIREブーム」という言葉も。

 今回は、33歳で資産3000万円を達成しFIREを実行するちーさんのノウハウを紹介しよう!

◆20代から収入の大半を投資。資産3000万円でFIRE

「OL時代はバリバリ働きたいタイプだったのですが、投資で資産が増えるにつれてセミリタイアを意識しだしたんです」

 そう話すのは、関西地方で暮らすちーさんだ。3年前、33歳で資産3000万円を達成してFIREを実行。資産が少ないうちはハイリスク・ハイリターンを意識して株式比率が75%ほどあったという。

「結局、素人にとってインデックス型の投資信託に勝るものはありません。世界経済の成長率が4〜6%程度であることを考えれば、指数に連動するインデックス・ファンドで年利5%の利益を得ることは十分可能だと思うし、実際に順調に資産を増やせています」

◆資産3000万に達するのは38歳時予定だったが、実際は5年早く

 会社員時代には年収や支出、投資額、貯金額を年齢ごとにシミュレーションした資産推移表を作り、収入の大半を投資していたという彼女。予定では資産3000万円を達成するのは38歳時だったが、実際には5年早められた。

「アベノミクスのおかげです。当時は日経平均がリーマン・ショック時の2.5倍に迫る勢いでした。

 一方で、リタイアするには支出も絞らないとダメ。就職してからは年間支出を毎年200万円前後に抑え、100万〜200万円を投資に充てて残りは貯金してきました。

 節約のコツは学生時代のうちから生活レベルを低く抑えておくこと。私は20代の頃、家賃を除く全生活費を4万5000円で賄っていたので」

 資産3000万円を達成した翌年、結婚に伴ってリタイア生活に入る。

 というと夫の収入に頼っているのではと思いがちだが、10月の収支はあくまでも彼女だけのもので「何かあったときに自分だけでも自立できる収支バランスを意識している」という。住居費や食費などは夫と折半で計上しつつ、通信費がないのは無料の楽天モバイルを使っているからだ。

「家事は夫婦平等に担当すべきです。だから今は私が専業主婦として夫の家事を“代行”している状態なので、その負担相当の月5万円を報酬として受け取っています。雑収入は“ポイ活”で得た1万円分の楽天ポイントですね」

◆<ちーさんの収支(’20年10月)>

【収入】
夫の家事代行 5万円
配当など 6万3000円
雑収入 1万円

合計 月に約12万3000円

【支出】
食費・日用品(3.5割) 3万円
住居費・駐車場代(折半) 6万5000円
光熱費(折半) 6000円
交通費(3割) 3000円
その他 1万8000円

合計 月に約12万2000円

◆「セミリタイアがゴールではなく、あくまでも経済的な自由を得ることが目的」

 ちーさんは節約のために楽天サービスをフル活用し、夫婦で年間30万円分も節約できている。

 楽天は投資でもメリットが大きい。現在はリタイア資産から移し替える形で楽天カード決済で投資信託の自動積み立ても始めている。

 ちーさんだけでなく夫も米国株式や先進国株式、新興国株式など5つのファンドにそれぞれ月1万円ずつ積み立てているが、これは将来、子供が生まれたときへの備えだという。

「5万円をカード決済で積み立てれば毎月500ポイント。つまり、1%分の利回りを確保したのと同じことです。さらにNISA口座で買えば利益に税金がかからない。この組み合わせは最強です。私にとってFIREとはセミリタイアがゴールではなく、あくまでも経済的な自由を得ることが目的なのでさらに投資で資産を築くつもりです」

 リタイア後こそが本番なのだ。

【ちーさん】
2年前に結婚と同時にセミリタイア。運営するブログ「アラサーdeリタイア」で投資や節約、ミニマルなライフスタイルなど、FIREに関する情報発信を行う。<取材・文/牧隆文 吉岡俊>