結婚記念日に贈られたApple Watch、不整脈を発見して命を救う。アップルが公式に紹介
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すでに日本でも心電図(ECG)アプリが提供開始されたApple Watchが、心臓に疾患を抱えている人たちの命を救った話はこれまで数多く報じられてきました。そんななか、結婚記念日に贈られたApple Watchのおかげで不整脈が発見できた58歳(当時)男性の話をアップルが公式に紹介しています。

ボブ・マーチという男性は、昨年(2020年)結婚17周年記念に妻のロリ・マーチさんからApple Watchを贈られたとのこと。本人はいつも自分で出費を嫌がっていたので、ロリさんがプレゼントするとき「あなたの健康への投資は私たちの未来への投資です」と言ったそうです。

それは程なく現実のものとなりました。ボブさんはハーフマラソンを走ったこともある元アスリートですが、リラックス時に心拍数アプリで測ったところ127拍/分を示していました。それは高い数値だったものの、偶々だとして済ませていたとのことです。

しかし同じ日の後半、マーチ夫婦は不安定な心拍数の測定値にも気づきました。「走り始めると下がりだしたが、その後また戻ってきます。何かがおかしいと悟ったのはその時です」と語られています。

それから数日にわたって同じようなパターンが現われたため、ロリさんは夫に健康診断の予約を取るように促したとのこと。そこで医師に「呼吸法を練習し、ヨガを試し、ナトリウムやその種の何かを減らすように言われるだろう」と思ったボブさんでしたが、診察を受けて10分後には救急車に乗せられてERに向かっていました。

医師は不整脈を発見し、ボブさんの心臓が過去数週間にわたってマラソンを走っていたようなものだと診断。そのままにすれば結果は壊滅的だったかもしれないと振り返られています。

ボブさんは最終的には心臓の手術を受け、数ヶ月後には愛犬と一緒に走れるようになったことに感謝しています。

この種の話は今やさほど珍しくはなくなってはいますが、それだけApple Watchが全世界で心臓の健康を見守っている裏返しでもあります。ようやくECGアプリ(Apple Watch Series 4以降)や不規則な心拍通知機能(Series 3以降)が利用可能になった日本でも、今後は次々と報告が届けられるのかもしれません。

Source:Apple