亡きレジェンドが気にかけていたセレナの記録達成

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「WTA500 メルボルン(Yarra Valley Classic)」(オーストラリア・メルボルン/1月31日〜2月6日/ハードコート)1回戦で、昨年9月の「全仏オープン」以来となる公式戦勝利をあげたセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)。出産以後グランドスラムタイトルから遠ざかっているセレナの、最多記録タイとなる24回目のグランドスラム優勝を期待していたスポーツレジェンドがいた。米テニスメディアBaselineが報じている。

試合後の記者会見で、先月86歳で亡くなった偉大な野球選手ハンク・アーロン氏がセレナのことを気にかけていたと知り、彼女は驚いた。


アーロン氏はミルウォーキーからその後アトランタに移転したブレーブスで1950年代から1970年代にかけて活躍した強打者。ベーブ・ルースの持っていた714本の通算本塁打記録を抜く755本のホームランを打ち、2007年にバリー・ボンズに抜かれるまで最多記録保持者だった。


そのアーロン氏が、2018年にある記者のインタビューを受けた時に「セレナはもう一度(グランドスラムで、最多タイ記録となる)優勝をするかな?」と尋ねたというのだ。なお、セレナは彼に会ったことはないという。


セレナは言った。「すごい。鳥肌が立つわ。彼が生きている間に優勝できたら良かった。子供の頃、彼についての本を読んだことがある。その人が私のことを気にかけてくれていたなんて、夢にも思ったことがなかった。本当にすごいことだわ」


「レジェンドと言われる人がそんなことを言ったなんて、信じられないぐらい素敵。亡くなられて本当に残念で、悲しかった。でも彼の生涯が忘れられることはない、たくさんの人が彼が野球のためにした素晴らしいことをいつまでも忘れないわ」


2017年の「全豪オープン」以来、グランドスラムのトロフィーを手にしていないセレナ。今度こそアーロン氏の期待に応えることができるだろうか。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「ウェスタン&サザン・オープン」でのセレナ
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)