日本人女性の「平均顔」とその測定値

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花王のビューティリサーチ&クリエーションセンターとメイクアップ研究所が、日本人女性104人の顔の調査結果を基に合成した「平均顔」と、8つの顔の印象を強く表す「印象顔」を公開した。調査結果は化粧品ブランドの基礎情報として活用し、日本国内の美容部員への教育に役立てることで、消費者の望む美の実現に向けたメイクアップ提案などに繋げる。

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 花王のグループ企業であるカネボウ化粧品は、1982年に日本人女性の顔を調査。目、鼻、口といったパーツの大きさや配置の美しいバランスを定め、これにより印象が変化することを報告した。今回の調査では、20代から30代の日本人女性104人の顔を撮影し、眉や目の角度、目の面積、鼻の長さ、顔の横幅、顔の縦横比などの32項目を詳細に測定。各項目の平均値を算出するとともに、104人の顔を合成した「平均顔」画像を作成した。平均顔では、鼻下からあご先までのそれぞれが顔の縦の長さを3等分した比率、目の横幅は顔の横幅の5分の1程度、目と目の間隔は片目の横幅の約1.2倍といった数値が明らかとなった。

 また、104人のうち許可を得た77人の顔写真を、20代から30代の男女400人に提示。「かわいい」「やさしい」「上品」など8つの印象についてVAS評価を実施し、印象が強いとされた上位20人でグルーピングした画像を合成した8つの「印象顔」を製作した。顔の印象を特徴づける要素が明らかとなり、平均顔がメイクアップ提案や個性を見出すヒントになる顔であることが分かった。