間もなく令和2年分の確定申告が始まります。

コロナの影響で、今期の確定申告も期間延長が検討されているそうですが、確定申告をする対象の人は、しっかりと準備を進めておきたいもの。

今年は税制改正の影響で変更点が多くなっています。さらに、コロナ関連で受けた給付なども課税・非課税の差があります。注意して確定申告に臨む必要がありそうです。

令和2年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告の相談及び申告書の受付は、令和3年2月16日(火)から同年3月15日(月)まで。(1月28日現在/受付期間の延長が検討されています)

また、確定申告会場で申請するには「入場整理券」が必要になり、LINEでの事前発行も行なっています。

今年の確定申告で気を付けること

Screenshot: ライフハッカー[日本版]

確定申告は税金の清算をする手続きです。

確定申告が必要な人

年末調整ができない年収2000万円以上のサラリーマン、2か所以上から収入のある人、自営業者が主たる対象者です。

さらに、このような場合も確定申告の対象です。

世帯の医療費が10万円を超えた災害や盗難で損害を受けた控除の対象となる寄付をした住宅ローン控除をはじめて受ける

確定申告の方法

確定申告の方法は、今まで通り「窓口」「郵送」「e-Tax(電子申告)」の3つがあります。

今年から税制が変わり、不動産所得、事業所得、山林所得のある人が対象となる青色申告控除の金額が申告の方法で異なります。

e-Taxで申告した場合は例年通り65万円ですが、窓口、郵送での申告は55万円に減額となります。他にもメリットがありますから、今年はe-Taxを利用したほうがよさそうです。

参照: 青色申告特別控除(国税庁)

また、税制改正で変更になっている部分も複数あります。基礎控除額が合計所得2400万円までの人は48万円にアップしました。

2400万円を超えると漸減し、2500万円を超えると控除なしに。給与所得控除を受ける人は、その控除額が一律10万円減ります。850万円を超えると15万円〜25万円減です。

参照: 基礎控除及び所得金額調整控除に関する改正(国税庁)

ほか、扶養控除等にかかる収入要件の変更、未婚のひとり親控除の創設、公的年金等控除額の引き下げなど変更点が複数あるので、該当する方は国税庁のHPなどで調べてみてください。

参照: 昨年から変わった点(国税庁)

e-Taxのメリット

e-Taxは、自宅で確定申告ができる電子申告です。

24時間受付可能で、添付資料は入力のみで提出は省略。還付のある人はその他の申告法より早く還付されます。

また、マイナンバーカードがあればスマートフォンから簡単に申告ができます。ID、パスワードの入力が省略されるので、ログインが簡単になります。

さらにマイナポータルを利用すると、一部の生命保険会社、証券会社、住宅金融公庫の控除証明書を取得できます。

対象の会社は今後も増える見込みでしょうから、確定申告はどんどんと簡単になります。

利用するには設定が必要なので、事前に利用する端末に応じた設定をしておきましょう。国税庁のHPに説明があります。

参照: e-Tax,マイナポータル

コロナでもらった給付金、申告すべき?

今年はコロナの影響で給付金をもらった人も多かったと思います。その受け取ったお金は非課税でしょうか、税金がかかるものでしょうか。

例えば「持続化給付金」。これは事業の収益を補てんする意味合いなので課税対象です。

同様に、「休業要請協力金」「雇用調整助成金」「小学校休業等対応支援(助成)金」も課税対象です。

また、家賃支援給付金、IT導入補助金なども課税対象になります。

<課税対象になるもの>

・持続化給付金

・休業要請協力金

・雇用調整助成金

・小学校休業等対応支援(助成)金

・家賃支援給付金

・IT導入補助金 など

一方で、国民全員がもらった特別定額給付金は非課税です。傷病手当金、住宅確保給付金なども非課税になります。

<非課税のもの>

・特別定額給付金

・傷病手当金

・住宅確保給付金 など

このように、受け取った給付金、助成金の種類により課税・非課税が異なるので、受け取った人は確定申告時にしっかりと調べ、税の申告忘れがないようにしましょう。

忘れてしまうと、修正申告が必要になる場合も出てきてしまうのでご注意を。

今年の確定申告は税制改正に加え、コロナ関連の給付金の扱い方でわかりにくくなっています。

確定申告期限の延長が検討されていても、やはりその延長期限内すませなければいけない作業です。

複雑なので全てを理解するのは難しいですが、自分にかかわる控除、収入の扱い方を、今から少しずつ理解していきましょう。

横山光昭(よこやま・みつあき)

家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の確実な再生をめざし、個別の相談・指導に高い評価を受けている。これまでの相談件数は23,000件を突破。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。著書は60万部を超える『はじめての人のための3000円投資生活』や『年収200万円からの貯金生活宣言』を代表作とし、著作は累計330万部となる。

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Source: 国税庁:確定申告特集

Screenshot: ライフハッカー[日本版]via 国税庁

Image: Gettyimages