今季「最高のローン移籍」TOP10

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選手の取引をする際に選択される「期限付き移籍」。保有権を売ることなく違うチームに貸し出すという取引だ。契約が残っている余剰戦力の放出や、まだ出場機会が少ない若手の修行など、様々な要因によってその移籍が選択される。

今回は『Squawka』から「今シーズン行われてきた中で最高のローン移籍」TOP10をご紹介する。

アルバロ・モラタ

クラブ:ユヴェントス

ローン元:アトレティコ・マドリー

伝えられているところによれば、アルバロ・モラタをユヴェントスへと呼び戻すために、ローン移籍でありながら1000万ユーロが必要だったという。それはクラブがアンドレア・ピルロ監督に豊かな投資を行っていることの証明だ。

モラタはいろいろ言われてしまうタイプの選手だが、今季チャンピオンズリーグでは6ゴールを決めており、セリエAでもクラブで最もアシストを提供している。

タイウォ・アウォニイー

クラブ:ウニオン・ベルリン

ローン元:リヴァプール

今季ブンデスリーガに昇格したばかりのウニオン・ベルリンは、ドイツで驚きの一つになっている。7勝7分4敗で8位に付けており(26日現在)、ヨーロッパリーグ出場圏内が夢ではないシーズンを過ごしている。

マックス・クルーゼが12月に負傷したとき、その穴を埋めたのはリヴァプールから貸し出されたタイウォ・アウォニイーだった。彼は11月末から5ゴール3アシストを決め、チームをいくつかの勝利に導いた。

まだイングランドでの労働許可証を取得できていない彼であるが、もしリヴァプールに戻れなくても欲しがるクラブはたくさんあるはずだ。

ガエル・カクタ

クラブ:ランス

ローン元:アミアン

かつては天才ドリブラーとして注目を集め、16歳でランスからチェルシーに引き抜かれたカクタ。その取引が違法だったと指摘されて裁判に臨まなければならなくなるほどのタレントだった。

ただチェルシーでは数多くのローン移籍を経験する嵐のようなキャリアになり、様々なクラブを渡り歩くことに。

今季は保有権を持つアミアンから古巣のランスへ貸し出されているが、29歳でその才能を再び開花させた。ここまで8ゴール4アシストと大爆発している。

ルーカス・オラサ

クラブ:セルタ

ローン元:ボカ・ジュニオルス

26歳のウルグアイ人選手ルーカス・オラサは、2019年1月から長期ローンでセルタ・デ・ビーゴの一員になりプレーしている。2015-16シーズンにはセルタのBチームに貸し出された経験を持っているが、それから4年の時を経て戻ってきた。

ダイナミックかつ安定したサイドバックである彼はセルタの左サイドにエネルギーを加えており、今季はクラブで最も多くのクロスを蹴り込み、2つのアシストを決めた。インターセプトやボール奪取でも上位に食い込んでいる。

クリスティアン・ロメロ

クラブ:アタランタ

ローン元:ユヴェントス

11月にアンフィールドで勝利を収めたアタランタ。もちろんパプ・ゴメスらのドリブルの妙技には注目が集まったが、勝利の鍵になったのはクリスティアン・ロメロだ。

早熟のアルゼンチン人はリヴァプールの強烈な攻撃陣を抑え込み、22歳とは思えないほどのレベルの高い守備を見せた。ジャンピエロ・ガスペリーニ監督からの信頼も厚い。

アタランタへのローン移籍には買取条項が含まれているため、契約期間が終わりに近づく夏には再び大きな話題を集めるはずだ。

モイーズ・キーン

クラブ:PSG

ローン元:エヴァートン

選手というのは不思議なものだ。エヴァートンでさっぱり活躍することができなかった若きFWモイーズ・キーンは、パリ・サンジェルマンでいきなりその才能を取り戻したようだった。

リーグアンでは13試合9ゴール、そしてチャンピオンズリーグでも2試合2ゴール。イカルディと彼が代わる代わる出てくるというとんでもない攻撃陣を形成している。

アルフォンス・アレオラ

クラブ:フラム

ローン元:PSG

逆にパリ・サンジェルマンからローン移籍して活躍しているのがアルフォンス・アレオラだ。フィリピンの血を引くGKは、今季さすがにケイロル・ナバスとの競争に挑むことはできず、プレミアリーグのフラムへと加入した。

プレミアリーグの中でも5番目に多いセーブ数を記録しており、さらに10試合以上プレーしたGKのなかで4番手となる74.12%のセーブ率を誇っている。もし彼がいなければ、フラムは最下位へまっしぐらだったかもしれない。ファン・デル・サールの再来なるか…。

サンドロ・トナーリ

クラブ:ミラン

ローン元:ブレシア

ステファノ・ピオーリ監督はとてもいい仕事をしており、その中でもイスマイール・ベンナースルが怪我で離脱した間にサンドロ・トナーリ+フランク・ケシエのコンビをすぐにフィットさせたことだ。

モップのようなヘアスタイルを持つ彼は中盤で鮮やかなプレーをしており、「ピルロ二世」という誇大広告にも応えてきた。ミランがスクデットを獲得できたとすれば、彼の功績は計り知れないものになるだろう。

アンヘリーノ

クラブ:RBライプツィヒ

ローン元:マンチェスター・シティ

若き天才指揮官ユリアン・ナーゲルスマンに率いられたRBライプツィヒ。彼の指揮の下、アンヘリーノほど前向きなアプローチを見せている選手はほとんどいない。

グアルディオラは彼を戦力として数えなかったが、彼は意欲的なRBライプツィヒに加入し、ここまでブンデスリーガで4ゴール2アシスト、チャンピオンズリーグで3ゴール3アシストを決めてきた。ディフェンダーにとっては悪くない数字だ。

ロジェール・イバニェス

クラブ:ローマ

ローン元:アタランタ

買い取り義務がついていることから夏にはローマの選手になるわけだが、それは大成功の補強になりそうだ。アタランタから借りたロジェール・イバニェスは、1年前にセリエAへとやってきて1試合だけプレーしたあと、ローマに貸し出された。

【写真】今シーズン「最悪のローン移籍」ワースト5

それ以来イバニェスはディフェンスで素晴らしいプレーをし、イタリア中の注目を集めた。パウロ・フォンセカ監督が求める3バックの一角として愛されており、チームを上位に導けるだけの活躍を見せている。