1月10日に愛知県芸術劇場で行われた『青春グラフィティコンサート2021』へ海援隊が出演。コロナ禍を経た今、現在の心境は?1月24日『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』では、武田鉄矢さん、中牟田俊男さん、千葉和臣さんにお話を伺いました。

コロナ禍で怖いもの

武田「対岸の火事もいいとこですよね。まさか、ここまで燃え上がるとは思えませんでしたね」

ちょうど1年前に小堀がインタビューした時には、中国でヘンな風邪が流行りはじめた、ぐらいの印象だったという一同。

それがあっという間に世界中に広がり、どこもかしこもマスク着用、自粛生活。

武田「長い芸能生活の中で、こんなに家にいることはありませんからね。旅がありませんから、ちょっと奥さんとの暮らしに疲れました」

小堀「せっかく二人っきりなのに」

武田「いやあ、やっぱり二人っきりになりたくないですね。二人っきりが怖いですね」

コロナウイルスはいろんなところで猛威を振るっているようです。
 

千葉&中牟田

千葉さんのコロナ禍での生活を聞きました。

千葉「僕はギターをずっと弾いたり、夜になったら飲んでの繰り返しです。そろそろ人間ドックに行っとかないとマズイかなとは思ってます」

中牟田さんも健康のことは他人事ではありませんでした。

中牟田「がんサバイバーですからね」

2016年1月に食道がんを発症。治療して7月に復帰した過去があります。

中牟田「体調は少しずつ戻ったけどね、まだ体重だけは万全の健康状態じゃないですね」
 

<若い>を歌った世代の覚悟

いつもながら言葉少ない千葉さんと中牟田さん。この後は武田さんの独壇場になりました。

小堀「セットリストを見てたら、『年寄りたち』っていう曲があって、イントロ聴いて腰が抜けました」

聴いたことのあるメロディ。1966年のヒット曲「若者たち」かと思いきや「年寄りたち」。

武田「われわれ若い時にね、"若い"っていう歌をさんざん歌ってますね。どこか年寄りを小馬鹿にして、こんなに"若い"っていうことを、誇らしげに歌った世代って珍しい。
われわれがいよいよ、その年寄りになった。だったらば、やっぱり、老いを歌わねばって。そういう覚悟がやっと出てきたんですよ」
 

日常を歌う

「年寄りたち」は老いをテーマにした歌。
君の行く道はもうそんなに遠くない。なのになぜ杖をついて君は行くのか、用もないのに。そんな歌だそうです。さらに、ズボンをパンツと呼んだり、日焼けマシンで身体焼いたりする脂っこいお爺さんのことが歌われるんだとか。

武田「そういうのを歌にしないと、何のためにフォークソングに志を立てたのかわかんないですよね。
ギター1本で、非常に身近な出来事を歌うのがわれわれの世代から始まったシンガーソングの方法なんです。やっぱり、そっちの方を絶対やるべきだと思ってね」
 

昭和再考

この一年間、武田さんには、「自分たちが生きた昭和という時代をとらえ直す」というアイデアが沸いているそうです。

武田「昭和っていう一掴みの中で、自分達はどこにいたんだ?っていう歌を歌おうかなと、いま頭の中ですごい勢いで回ってるんです。ちょっと宣伝だけしときますと、美空ひばりさんを歌おうかなと思ってね」

美空ひばりさんをカバーするのではなく、美空ひばりさんが自分にとって、どういう存在だったか?そんな歌を考えているんだとか。
 

こんな歌を作りたい

自分で気に入っているイメージの断片を披露する武田さん。

武田「七つか八つの汚い面した、俺がまだガキだった頃。駅裏通りの商店街歩いたら、その頃は歌がいっぱい道に落ちてた。俺はそれを拾って唇に乗っけて、セイタカアワダチソウの線路脇を歌いながら歩いた…

確かこんな歌があったなぁって言いながら、“せめてあたいが男なら”って『波止場だよ、おとっつあん』を歌う。それをやってみようかなと思ってね」

美空ひばりさんの歌の中でも、「愛燦々」や「川の流れのように」を持って美空ひばりさんを語って欲しくないと小堀も賛同。「お祭りマンボ」「ひばりの佐渡情話」のタイトルが挙がりました。

武田「こどもの時の自分の耳をかすめてった、そういう昭和に溢れた歌を、もう一回、夜道で密やかに思い出すっていう、そんな歌を作ってみたいなと思って。誰に聴かせる歌じゃないって言うね。自分を眠らす子守歌みたいな歌を。だって、今の歌って難しいんだもん」武田鉄矢さん、中牟田俊夫さん、千葉和臣さんの3人揃っての海援隊インタビューでしたが、ほとんど鉄矢さんの独壇場でした。 
(尾関)
 

小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
2021年01月24日10時02分〜抜粋(Radikoタイムフリー)