その発送はむしろ当然のことだと言えるだろう。ヴェルダー・ブレーメンのクレメンス・フリッツSDは週末にFCシャルケ04と対戦するにあたり、今冬に復帰したクラース・ヤン・フンテラールについて問われると、「クラウディオ・ピサーロと比較したい。ピサーロは途中出場であっても先発であっても、常にチームへと影響を与える存在だった。」

 昨シーズンに42才でキャリアを終えた元ペルー代表は、最後までそのクオリティとクレバーさをピッチ上で発揮してみせており、フンテラールについても同様で「彼らのような選手は、得点の仕方というものを熟知している。不意に一気に危険な状況を生み出してしまうんだ。」と警戒。現役時代には幾度となくフンテラールと対峙した元DFは「決して目を離すことは許されない」と言葉を続けている。

 さらにフリッツ氏は、最下位に喘ぐチームとの対戦という点においても「非常に危険」と警鐘を鳴らしており、「何が起こるかわからない」というメンタリティがシャルケを後押しする可能性も指摘しており、「99%の力で十分だと考えてはならない」とコメント。一方でブレーメンではビーレフェルトとの下位直接対決の連戦の間に、ドイツ杯16強フュルト戦など「大きな結果に繋がる1週間」が控えているところだ。

 一方で現在は冬の移籍市場でもラストスパートへと差し掛かっているところであり、「比較的静かだが、何かあればいつでも動けるようにしている」とフリッツ氏。ブンデスの経験豊富なGK補強が目指されている一方で、復調したミロト・ラシカの売却にも注目が集まるところだが、今のところはまだ特に他クラブからのオファーは届いていない模様。「今のところはまだ、何が起こるかについてはなんともいえないよ」と同氏は語った。