「全豪オープン」関係のコロナ陽性者10名中3名がイギリスの変異種に感染

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1月24日までに、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/2月8日〜男子21日・女子20日/ハードコート)の関係者から10人の新型コロナウイルス陽性者が判明しているが、そのうち3人は現在イギリスで増加中の変異種のウイルスに感染していることがわかった。Tennis World USAが報じている。

ビクトリア州新型コロナウイルス検疫局によれば、3人は「全豪オープン」の関係者だが、選手ではないそうだ。3人はメルボルン到着後から、完全隔離されている。


「全豪オープン」関係者たちはチャーター便でオーストラリアに到着し、陽性者は1月15日、17日、18日に判明した。イギリスで急増している変異種は、従来のものよりも30%致死率が高い可能性があると言われている。


約1200人の選手や関係者が「全豪オープン」のためにオーストラリアに入国しており、そのほとんどはメルボルンに、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)やラファエル・ナダル(スペイン)など約50人はアデレードに滞在している。


一方でオーストラリアにはウイルス感染対策として厳しい渡航制限があるため、母国に帰ることができずに外国に足止めされているオーストラリア人や、厳しい州間移動の制限のためビクトリア州に帰れない人々がおり、テニス選手らへの「特別扱い」に対する批判の声は大きい。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2019年「全豪オープン」の会場
(Photo by Scott Barbour/Getty Images)