佐賀空港を拠点に、15分で県内全域のほとんどをカバー。

最新鋭の防災ヘリ佐賀県に配備

 佐賀県は2021年1月21日(木)、初めて導入する消防防災ヘリコプター「かちどき」を公開しました。愛称の由来は県鳥の「カチガラス」とのことです。

 機体は川崎重工と西ドイツのMBB社(現・エアバスヘリコプターズ・ドイツ)が共同開発したBK117シリーズの最新タイプであるD-2型で、定員は操縦士を含めて最大11人、機体側面にはホイストを備えています。なおD-2型が防災ヘリコプターに採用されるのは全国で初めてです。


佐賀県初の消防防災ヘリコプター「かちどき」。川崎重工/エアバスヘリコプターズ製のBK117D-2がベース(画像:佐賀県防災航空センター)。

 同県では、2021年3月末に防災ヘリコプターの運用をスタートさせる予定で、それに先立ち、2020年4月1日に防災航空隊を発足させ、所要の準備を進めてきました。

 活動の拠点となる「防災航空センター」も、九州佐賀国際空港に隣接する一角に2020年12月末に完成、すでに各種訓練も始まっているといいます。

 なお、佐賀県が防災ヘリコプターを導入・配備したことで、47都道府県のなかで消防・防災ヘリを導入していないのは沖縄県のみとなります。