折り紙で作るものといったら、まず思い浮かぶのは「紙ひこうき」や「折り鶴」あたりだろう。子どもの頃に飛ばして遊んだり、机に飾っていたりした人も多いはずだ。

しかし、今ツイッターで話題になっているのは、斜め上の発想で作られた折り紙作品だ。それが、こちら。


見覚えがあり過ぎる......(以下、画像はもにゃのガラクタ(@Monya_sub)さんのツイートより)

めちゃくちゃに折り目が付けられた上に、ぺしゃんこに潰れてしまっている紙切れ。画像の下の方に「かばんの底から出てくる謎の紙」とあるように、どう見てもそうとしか思えない。かくいう記者のかばんの中でも、日夜似たようなものが生み出されている。

しかし、実はこちら、白色の折り紙を使ってわざとこの形に折ったものなのだ。「なぜわざわざこれを折り紙で?」と思わなくもないが、ともかく意図してこの形に仕上げたのであれば、かなりの再現度だ。

話題になっているのは、ツイッターユーザーのもにゃゐずみ(@Monyaizumi)さんが2021年1月24日、自身のサブアカウント(@Monya_sub)に投稿した折り紙作品だ。

同投稿では「かばんの底から出てくる謎の紙」の他にも「小銭入れの断れなかったレシート」、「とりあえずノートに挟んだプリント」など、非常に見覚えのある「作品」たちが紹介されており、ツイッター上では、

「わかる......全部わかるぞ......」
「これは最早折り紙ではなく主の鞄から実際に出てきた物ではないかと疑いました」
「とりあえず挟んだプリントの端がこよりみたいになってるの再現度高すぎる」

といった声が寄せられている。

「折り紙の可能性を感じた」

Jタウンネットは1月25日、投稿主のもにゃゐずみさんに詳しい話を聞いた。もにゃゐずみさんこれまでにも「明朝体神経衰弱」や「廃課金USO」といった様々なオリジナルゲームなどを製作し、その一部を商品化してオンライン販売を行っているという。

「(コンテンツ制作は)ただただ楽しいのでやってます。プロダクト開発だけだと思考が凝り固まるので、純粋に自分が作ってみたい何の役にも立たないものを作るというのを意識的にやってます」(もにゃゐずみさん)

今回作った折り紙作品も「作りたいと思った」から作ったといい、テーマに「杜撰な生活」を選んだ理由は「自分がまさにそこに該当するからです」とのこと。ちなみに制作時間は30分ほどだという。


下手すると親の顔より見てる

もにゃゐずみさんは、今回の折り紙を使った「杜撰な生活」シリーズの制作を振り返り、

「参考にしたのは自分の経験とその記憶だけです。再現度は高くなるように少しだけ頑張りました。最初に想定していたより忠実に再現することができて満足です。折り紙の可能性を感じました」

とコメントしている。